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【コラム001】
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子供達の日常生活における態癖が噛み合せや歯並び、姿勢に及ぼす影響について
       十勝歯科医師会会員、川西小学校歯科医、花園小協力歯科医 船津三四郎dummy
平成16年度帯広市学校保健会発刊「保健のあゆみ」に寄稿したものです
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はじめに
近年わが国の核家族化、少子化、超高齢化社会化、IT化等に代表される急激な社会環境の変化に伴い、子供達の心身には様々な歪が生じてきていることは、皆様ご承知のとおりであります。ソフトフードの蔓延による顎骨や咀嚼筋の未発達、歯列不正、不正咬合、若年性顎関節症等は、その代表例で有ります。ことに最近の子供達の身体的特徴を見ますと、足が長く(重心が高い)、猫背(頸椎前屈)で、口ぽかん(口呼吸)の方々が大変目につきます。高重心で骨格や筋肉が華奢なため、何処かにズレが生じますと、体がぐにゃぐにゃになり猫背でとぼとぼ歩行することになってしまいます(図@)。
図@
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態癖について
 子供達の日常生活における習癖が歯列不正や不正咬合、頚椎の逆カーブ、顔面の変形、顎関節症等をひき起こす極めて重要な危険因子であることが最近わかってきました。このような悪影響を及ぼす癖や姿勢を「態癖」とよんでおります。   現在わかっている代表的な態癖と引き起こされる可能性が高い体の歪を列挙しますと以下のようになります。
1. うつ伏せ寝 図A ⇒ 下顎後退による上顎前突(出っ歯)、叢生(凸凹の乱杭歯)の原因となる、
  顎関節症の重要な誘引となる。
  図A 
2. 顎に手をあてて横向き寝 図B ⇒ 交叉咬合、下顎側方偏移、顔が曲がる原因となる
図B
3. 寝転びながら両手頬杖(読書)図C ⇒ 上顎前突(出っ歯)叢生(凸凹の乱杭歯)の原因とな
  る、顎関節症の誘引となる。
図C
4. 寝転びながら片手頬杖(TV)図D ⇒ 下顎側方偏移、狭窄歯列、顔が曲がる原因となる
図D
5. 勉強しながら両手頬杖 図E ⇒ 上顎前突(出っ歯)、叢生(凸凹の乱杭歯)狭窄歯列、顎関節
   症の誘引となる
図E
6. 勉強しながら片手頬杖 図F ⇒ 交叉咬合、歯列が狭窄する、下顎がずれていく、叢生、
   (凸凹の乱杭歯)   顎関節症の誘引となる
図F
7. 一方向だけ向いて食事(TV)図G ⇒ 向いている方へ顎がずれていく
図G
8. 左手に茶碗を持たない食事(左手にご飯茶碗を持っていない) 図H ⇒頚椎、肩が傾く
図H
9. 左手をだらりと下げた勉強(ノートを左手で押さえていない)図I ⇒頚椎、肩が傾く
図I
10.体育座りで、顎を膝にのせる 図J ⇒ 上顎前突(出っ歯)、顎関節症の誘引となる
図I
11.指しゃぶり 図K ⇒ 上顎前突(出っ歯)、開咬の原因となる
図K
12.口呼吸 図L ⇒ 上顎前突(出っ歯)、開咬の原因となる
図L
13.いつも片方だけの噛み癖 ⇒ 下顎が噛み癖のある方へ曲がる、顔が曲がる、交叉咬合の原因
   となる。o
14.舌を出す癖 ⇒ 開咬、上顎前突、空隙歯列の原因となる
15.舌を歯と歯の間にはさむ癖 ⇒空隙歯列、 正中離の原因となる
16. 舌を巻き込む癖 ⇒ 開咬の原因となる
17. 唇を噛む癖 ⇒ 上顎前突の原因となる
18. 常に歯を噛みしめる癖 ⇒ 顎関節症の極めて大きな誘因となる
20 異常嚥下癖 ⇒ 開咬、空隙歯列、上顎前突、発音障害の原因となる
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態癖と顎関節症について

平成7年度より学校歯科健診の中に顎関節の診査が導入されました。従来はう蝕や歯肉炎、歯列等の静的状態の検査が主体でしたが、顎関節の開閉口運動に伴う動き、関節音、運動時疼痛といったダイナミックな状態の検査が初めて取り入れられた画期的な改正でありました。
私の経験では、顎関節の異常所見を認める児童・生徒は小学校では、クラスに1、2名、中学校では数名、高等学校では10名近くに上ります。
態癖が長期にわたると、不正咬合、顔面の変形や姿勢の不良のみならず、顎関節症を引き起こす極めて重要な危険因子になり得ます。
 口が開かない、音がする、痛いといった顎関節症の3大症状も重症化すると頭痛、めまい、首こり、肩こり、背中・腰の痛み、耳鳴り、倦怠感、イライラ、無気力感、腹部膨満感、等の不定愁訴を併発することもあります。
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態癖への対策
態癖は、日常生活の習慣から生じるわけですので、日常生活で損なわれた物は日常生活の中で治
すのがベターであります。

 1. 食事をするときは、左右の奥歯を使う。(片咀嚼をしない、片咀嚼が長期にわたると、咀嚼
   側に顔が曲がってくる)
 2. 左手に必ずご飯茶碗を持つ(首、肩がまっすぐになる)
 3. 食事の際はTVを可及的に消す
 4. 歩行時は胸を張って遠くを見ながら歩く、携帯を見ながらの歩行禁止(猫背防止)
 5. 頬杖、うつ伏せ寝をしない
 6. 勉強の際はノートに必ず左手を添える
 7. 口呼吸の方は可及的に鼻呼吸かえる、
   鼻閉等で、鼻呼吸がしにくいときは、耳鼻科でみていただく
 8. 食事をしていないときは、上下の歯は接触させない(1〜2ミリの安静位空隙が生理的に有
   る) 噛みしめが強いときは、ナイトガード等の装着が必要のこともある。
 9. いつも長時間同じ方向ばかり向かないようにする。(TVは正面からみる)
10.体育座りは要注意!  背中が丸まる、膝に顎を載せる癖があると、下顎が後方に押され
   て、上顎前突症や顎関節症の危険因子となる。
11.異常嚥下癖が認められる場合は、舌の筋機能療法を受ける
12.肩に掛けるカバン、バックは左右の肩に交互にかける(いつも同じ側に掛けない)

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終わりに
かつて大家族時代には、箸の持ち方や食事の際の姿勢を厳しく指導してくれた祖父母の存在が基本的な躾の獲得に多大な貢献をしていました。
 家族が一同に会して団欒を楽しむような食事の機会も減り、家庭の教育力の低下が叫ばれて久しい今日こそ、子供達の健全な成長発育の為には、地域や学校、家庭が境界線論に終始する事無く尚一層の連携が重要であろうと思われます。

帯広市公園東町3丁目11番地4
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