担当:伊藤彩子(い)&持田 誠(も)(帯広百年記念館) Topページへ
緑ヶ丘公園のいちおし情報
2010〜11
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2012.2.4up
  
  
『落葉しない落葉樹』

 
 カシワは落葉樹の仲間ですが、なかなか葉を落としません。
 すっかり茶色くなっているのに、
 まだまだたくさんの葉を枝に付けています。
 森の中では、雪が積もっても積もっても、その上に
 カシワの枯葉が積もっていきます。

 落葉を拾って見てみましょう。
 たくさんの毛が生えているのがわかります。
 カシワ餅にカシワの葉が使われるのは、この毛のおかげで
 葉が餅にくっつかないためです。

 葉柄の断面はおもしろい形をしています。
 なかなか枝から葉が落ちないのは、この断面の部分が
 ほかの木よりも踏ん張っているからですが、
 その仕組みは、まだよく解明されていません。 (も)
 


2012.1.14up
  
  
『へその緒を見よう』

 
 雪の上に、ニセアカシアの果実が落ちています。
 さやが開いた状態で落ちているものが多いので、
 拾ってじっくり眺めてみましょう。

 さやの中に並んだ種子は、同じ方向を向いていて、
 ヒモのようなもので さやの縁とつながっています。
 
 このヒモが植物の「へその緒」で、
 「珠柄(しゅへい)」といいます。
 種子は植物の赤ちゃんです。
 動物でも植物でも、この“へその緒”で
 赤ちゃんとお母さんが結ばれているのです。   
                         (も)

2012.1.4up
  
  
『雪の上に点々と』

 
 雪が積もりました。
 真っ白い雪の上に、なにやら点々と粒が落ちています。
 なんでしょうか?

 翼状のものはカエデの果実(翼果)。
 小さいものはカラマツのまつぼっくりから落ちた
 種子(種鱗)です。

 真っ白い雪の上だからこそ見つけやすいので、
 いろいろと探してみてください。  (も)


雪の上の拡大図


カエデ

カラマツ

2011.12.14up
  
  
『静寂の十勝池』

 すっかり氷の張った十勝池。
 雪の白さと、針葉樹や葉を落とした木々の黒さとで
 モノトーンの静かな光景が広がっています。

 下の写真は7月の十勝池。
 同じ池とは思えないくらいの鮮やかな色彩で、
 池にはカモが泳いでいます。

 十勝池にいたカモたちは、
 冬の間は帯広川や売買川などへ移動しているほか、
 渡り鳥として本州などへ行っていることが
 確かめられています。     (も)


12月の十勝池


7月の十勝池

2011.11.22up
  
  
『ガマの綿毛』

 雪のように積もった綿毛。
 水辺に生えるガマの穂から飛び出したタネです。

 ガマの穂は、先端の細い部分が雄花。
 その下の茶色い部分が雌花です。


 秋、この茶色い雌花が少しずつ爆発!

 中から綿毛が飛び出して、
 タネを風にのせて遠くまで運ぶのです。(も)

2011.11.5up    
「キクイムシ』

 木の表面をよーく見てみると
 小さい穴がポツポツ・・・
 
 ちょっと失礼!めくってみると
 ゴマ粒みたいな キクイムシがいました
 トンネルみたいな 木を食べたあともあります

 小さくて目立たない虫だけど
 枯れた木を早く分解してくれたり
 木を枯らす害虫になったり
 意外と注目されている虫です

 樹皮を食べやすくするために
 体の表面に カビやバクテリアなどの微生物を養って
 樹皮を消化させる という裏技を使う種類も

 木のポツポツに注目です!   (い)


2011.10.12up    
「春と秋で異なる顔』

 児童会館のまわりで、センボンヤリが実をつけています。
 この植物は、春と秋で異なる花を作ることで知られています。
 白い花は春の花。5月に撮影したものです。

 いま見られるのは、ツボミのようなかたちをした秋の花です。
 これは「閉鎖花」と呼ばれる、自家受粉専用の花です。
 
 春と秋で異なる花を使い分けるセンボンヤリも
 もうすぐ終わりの季節。
 果実を飛ばしたあとは、冬の間の永い眠りにつきます。


いま見られるのはこっち
(秋型の花)


春に見られる花
(秋型の花)

2011.9.25up    
「野菊の季節』

 伊藤左千夫(1864〜1913)の小説『野菊の墓』を
 読んだことがありますか?
 主人公の政夫と民子がこよなく愛した野菊は
 植物学的にはキク科のうち、
 シオン属、ヨメナ属、キク属などの総称です。

 秋は野菊の季節です。
 緑ヶ丘公園では、
 シラヤマギク、エゾノコンギク、ユウゼンギクなどの
 野菊が見られます。
 
 まだ『野菊の墓』を読んだことのない方は、
 読書の秋に向け、
 まずはノギクの姿を確認してみることをお勧めします。
                         (も)
 


シラヤマギク



ユウゼンギク
2011.9.3up    
「おこったぞ!』

 葉っぱをもぐもぐたべている
 「キアゲハ」の幼虫を見つけました
 頭をつつくと
 「おこったぞ!」とオレンジ色のツノを出しました

 このツノ(臭覚)は 頭部と胸部の間の背中側に
 裏返しに収納されていて
 刺激を与えると 反転させてつきだします
 くさーい臭いで敵を撃退!

 幼虫は5回脱皮してさなぎになります
 これは「5齢(終齢)幼虫」なので
 もうそろそろ さなぎになるのかな・・・?

 臭いをかいでみたい人は…
 セリ科のアマニュウやニンジンの葉っぱをさがしてみよう
                         (い)


2011.8.6up    
「名前ハ マダナイ』

 いえ、正確には名前はあります。
 その名は Hieracium pilosella L.
 「・・・・・?」 と 思う名前ですが、
 これは世界共通で使われる「学名」という
 ラテン語の名前。
 
 ふだん私たちがよく目にする「ハルニレ」などは
 日本語名といいますが、
 この植物にはまだ和名がありません。
 
 百年記念館の駐車場をはじめ、
 最近、市内で見かけることのあるこの植物は、
 栽培植物が野生化したもの。

 幕別町、北見、苫小牧、札幌などで、
 少しずつ野生化が確認されていますが、
 まだ正式な発表がなく、和名がついていないのです。

 まさに、新しい帰化植物が誕生する過程といえます
                     (も)


写真1

写真2


写真3

写真4
◆写真の説明◆
写真1 キバナコウリンタンポポに似た花

写真2 地面に広げた葉に1〜2本の花茎が立ちます
写真3 花弁の外側は少し赤っぽく、総苞片は少し黒っぽい
写真4 葉の裏面は真っ白
2011.7.17up    
「穂モノ長モノ、ところ構わず』

 マガモの親子が泳ぐ十勝池。
 そのほとりに葉っぱの細長い草がたくさん生えています。
 俗に「長(ナガ)モノ」とか「穂モノ」などと呼ばれる、
 イネ科のカヤツリグサ科、イグサ科などの仲間です。
 
 どこにも生えているうえに、どれも似たような形をしており、
 ひとくくりに「草」と呼ばれたりしますが、
 カモの親子が身を隠して安心して休める場所を作るなど
 大切な働きをする植物たちです。   (も)


マガモの親子とイネ科植物(クサヨシ)

イグサ科植物
(クサイ)

カヤツリグサ科
(オオカワズスゲ)
2011.6.22up    
「ハチミツの原料は無敵の侵略者?』

 緑ヶ丘公園ではニセアカシアの真っ白い花が満開です。
 ハリエンジュの別名をもつ、通称「アカシア」は、
 ハチミツを作る養蜂の蜜源として重要な役割を果たしてきました。

 しかし、根に菌が共生していて、自分で栄養を作ることのできる
 ニセアカシアは、もともと日本に生えていた植物を追いやって
 どんどん増えてしまう「侵略的外来種」という顔を持ちます。

 同じく「侵略者」のコウリンタンポポも満開。

 日本の自然を脅かす外来種たちは、
 緑ヶ丘公園でも猛威をふるっています  (も)

2011.6.3up    
「アブラムシのマミー』

 百年記念館のそばにある
 イタヤカエデの葉のウラに
 いろいろな形のアブラムシがびっしり!

 形は違いますが 実はみんな同じ種類のアブラムシです
 その中にひときわ大きなアブラムシが!
 しかも少し かたくてうごきません

 これはアブラムシの「マミー」
 「マミー」といっても お母さんではありません
 ハチに寄生された アブラムシのミイラです
 この中でハチの幼虫が育っていくのです

 さらに マミーの中で成長するハチの幼虫に
 寄生するハチも!

 昆虫の世界も大変ですね・・・  (い)



モミジニタイケアブラムシ
2011.5.4up    
「ペタペタさん』

記念館の南側玄関 池の前にある「トチノキ」
枝の先には シールみたいにペタペタで
大きな芽の「ペタペタさん」

ペタペタさんからは もう少し暖かくなると
大きな葉っぱが出てきます 

冬の間 寒さや乾燥などから
大きな葉っぱをペタペタ守ってきたのです
冬を過ごす冬芽には ペタペタ フカフカ いろんなものがあります

葉っぱがでる前の 今時期がラストチャンス!
いろんな冬芽をさがしてみてください   (い)


2011.4.3up    
「弱肉強食?プラナリア発生中』

 池にはカモが戻り、
 フクジュソウやフキノトウも咲いて
 おだやかな春に・・・
 
 でも、池の中では、
 生きものどうしの激しい光景が繰り広げられています。
 写真は、うまれたばかりのカエルの卵をおそう
「プラナリア」という動物。 自然ってきびしい・・・   (も)

(プラナリアはリウカでも飼っていますので、見たい方は声をかけてください。
 日本には10種類以上のプラナリアがいるそうです。)

エゾアカガエルの卵

白いのがプラナリアの口

顕微鏡で拡大した
プラナリア
2011.3.8up    
「春にむけて』

 冬の間じっとしているような公園の木々。
 このところ、少しずつ春への変化が見られます。

 冬芽がほどけてくる様子に季節を感じます。   (も)

(右下の答え:カツラの果実。昨年の秋についたもの)


シラカバの花穂


オニグルミの冬芽

これはなに?
2011.2.4up    
「白いモノなーんだ?』

 カラマツの幹から白いモノ。
 これはマツヤニです。

 漢字で「松脂」と書くマツヤニは
 松の”樹液”。

 コハクはマツヤニが地中で固まったもの。
 大昔の昆虫などを包みこんだ化石として
 産出されることが知られています。

 バイオリンなどの弓の滑り止めに市販もされていますよ。  (も)

2011.1.6up    
「雪の上・・・』

 年末に積もった雪で
 緑ヶ丘公園は いちめん銀世界です
 雪でいろんなものがかくれてしまって
 みわたすかぎり雪ばかり・・・

 こんなとき気になるのが 雪の上に残った
 いろんなものの「あと」です

 このまっすぐなあしあとは キツネかな?
 これは雪玉がコロコロころがったあとだ!

 何のあとか想像しながら歩いていると
 ふしぎな「あと」を発見!           (い)

 
クイズ:この「あと」はなんでしょう??
 
ヒント:雪の上をスイスイ〜

雪玉コロコロ


キツネの足あとかな?


これは何の「あと」?

2010.12.2up    
「かくしたつもり?!』

 緑ヶ丘公園の十勝池も凍って
 雪がふって 日に日に寒くなってきましたが

 エゾリスたちは今日も元気!
 エサを食べたり かくしたり
 公園を走りまわっています

 そんなエゾリスを追いかけて
 グリーンパークの横の「まっすぐの径」を歩いていると
 エゾリスがかくしたクルミを発見!
 でも木のみぞに置いただけ すぐに見つかってしまいそう!

 このクルミはいつまでも残っているのかな??
 「まっすぐの径」でかんさつしてみてください   (い)


枯れ葉の中からクルミを発見

木の「みぞ」のクルミ
2010.10.30up    
「雪がつもった?!』

 十勝池のまわりで、雪がつもった場所を発見!
 でも、晴れているのにここだけ・・・なぜ?

 正体は「落ち葉」でした!
 ギンドロの木の葉は うらが雪のように真っ白
 この木の葉が落ちて まるで雪みたいに見えたのです

 帯広も そろそろ雪が降る季節です
 一足お先に冬の気分?!        (い)
※十勝池の南側、展望デッキから見られます

2010.10.1up    
「どんぐりのかさ』

 緑ヶ丘公園では今
 たくさんの「どんぐり」が落ちています
 今日ひろってきたのは そのどんぐりの「かさ」

 指にかぶせてみると 帽子や髪がたみたいです
 かざりのついた帽子や ながーい前髪
 ほかにもいろんな形の「かさ」がたくさん!

 公園を歩きながら いろんな「かさ」を
 さがして遊んでみてください         (い)


指につけているのは
「カシワ」のどんぐりの「かさ」
2010.9.1up    
「シデムシ』

 すばしっこく動く 黒いワラジムシ・・・
 ・・・ではありません
 これは「シデムシ」の幼虫です(おそらくオオヒラタシデムシ)
 幼虫なのに 硬い外骨格でおおわれています
 
 成虫も幼虫も 動物の死がいに集まる虫
 その名も「死出虫」!

 ちょっと不気味な虫ですが
 大切な役割をもった虫です
 もちろん緑ヶ丘公園でも!        (い)

 
2010.8.4up    
「宙に浮かぶ花?』

 黄色い物体がゆらゆら〜
 宙に浮かぶ花を発見!
 
 よく見ると 葉っぱを傘のようにして
 ぶら下がって ゆれています

 この花の正体は「キツリフネ」
 漢字で書くと「黄釣船」です
 
 黄色くて変わった形が
 金魚のように見えるのは私だけでしょうか??

 今の時期 緑ヶ丘公園のいろいろなところで
 ゆらゆらゆれて 見られます      (い)
2010.7.13up    
「ポツポツ』

 サンサンと太陽のかがやく夏。
 林の中は緑の葉におおわれて
 暗く静です。

 こい緑に埋もれまいと
 桃色の小さな花がさいていました。
 「ハエドクソウ」です。
 根のしぼり汁でハエをとっていたことから
 その名も「蝿毒草」。

 ポツポツと雨だれのようにさいているようすは
 かわいらしく感じられます。  (ひ)

2010.7.3up    
「葉っぱから毛!』

 クワの葉っぱのうらに
 長くて白い毛が!!

 風に吹かれて ゆらゆら・・・
 葉っぱに毛が生えた!?

 近寄ってよーく見てみると
 アブラムシが葉っぱに ピッタリくっついています

 実はこの毛は アブラムシのおしりについている
 ロウ質物が糸のようにのびたものです

 彫刻の径(みち)を歩くと 見つけられるかも?!  (い)

2010.6.17up    
「小さなチョウ』

 風のつよい晴れた日、
 小さなチョウが地面にまいおりていました。
 よ〜くみると
 あたりいちめん白くみえるくらいたくさん!

 じつはトチの木の花なんです。
 木の花は高いところにあるので
 なかなかゆっくり楽しむことができませんが
 風のおかげで新しい発見をすることができました。 (ひ)


2010.6.4up    
「そうさく中!』

 百年記念館では今
 「解説ボランティア入門講座」を行なっています

 展示室を案内できる程度の
 基本的な郷土の知識を学ぶ講座です

 今回は展示室をとびだして 公園の植物を観察しました
 展示室にあるパネルの写真を見ながら 大そうさく!
 そして何かを発見!

 これは何という植物を観察しているのでしょうか?? 
                       (い)
※答え:写真の上段 左から二番目の植物です

2010.5.16up    
「テントウ?虫』

 赤地に黒い点々もようのテントウムシ。
 写真は「ナナホシテントウ」という種類の
 テントウムシです。
 一年中いるのですが、
 このムシを見るとなんだか春を感じます。

 さて、テントウムシはどうしてテントウムシと
 よばれているのでしょうか?

 @黒い点が十個(トオ)あるから
 Aよく転ぶ(転倒する)から
 Bお日様(お天道様)に向かって歩くから

 答えはどれでしょう?
 テントウムシを指にのせて
 ゆっくり観察するとわかるかも!?    (ひ)
2010.5.4up    
「おいしそうな・・・』

 おひさまも顔をだし あたたかくなってきました
 緑ヶ丘公園では いろいろな花が咲きはじめています

 なかでも目を引くのが
 白くて大きな「こぶし」の花

 おいしそう・・・

『春のくまたち』という絵本にこんな場面があります
「穏やかな春の日 くまの親子がこぶしの花を
 むしゃむしゃたべる・・・」

 子どものころ、この絵本でこぶしの花をはじめて知って
 それ以来 こぶしの花を見ると
 「やわらかくておいしそう…」と思ってしまうのです

 緑ヶ丘公園で「おいしそう」なこぶしの花を
 見てみてくださいね        (い)
2010.4.16up    
「灰色のタカ?』

 百年記念館の横の木に、
 みなれない鳥がとまっていました。
 ”ハイタカ”です。

 私はずっと、”灰色のタカ”だからハイタカと
 よばれているのだと思っていたんですが
 本で調べてみると・・・
 「早い」の意味のハシ(はしっこい)から
 「はしたか」→「ハイタカ」となったそうです。

 へぇ〜。
 鳥の名前から言葉のお勉強もできました。  (ひ)
     
※参考図書:「鳥の名前」 (大橋弘一 著)

2010.4.1up    
「がく』のコート

 4月がはじまって、 気分はもう春!
 でも外はまだ寒いので コートは手ばなせません

 まだ雪の残る緑ヶ丘公園で
 フクジュソウのつぼみを見つけました
 「がく」の間から 黄色い花びらが少しだけ見えています

 フクジュソウも まだ寒くて
 「がく」のコートをぬぐことができないみたいです
 
 コートを脱いで フクジュソウの花が顔を出すのは
 いつになるのかな・・・??    (い)

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