過去の一言集

 全く何を思ったのか、常葉は過去、こんな事を書いています・・・・・

全ての人は、その瞬間に限り最善である。尚、一瞬先が最善とならんことを。
飢えた者には食事。乾いた者には水。疲れた者には休息。これら与えられて然るべきもの。貴方達は懸命に尽したのだから。
道案内は辻占い師の仕事。十字路で問われる。【西はどちらか?】【東の真向かいですよ】
己が満たされないものは、人を満たすことも出来ない。己を認めないものは、人を認めることも出来ない。
我々は決して真実を知らない。我々の認識は、決して真実を正確に反映させはしない。
意志は【火】の如く燃え移り、天に向けて駆け上がる。一瞬にこそ全力が注がれ、燃え尽きる時は潔良い。
愛は【水】の如く駆け下り、愛しき者へと口付けをする。器に従い形を変えて、愛しき者の魂を満たす。
言葉は【風】の如く駆け回り、あらゆる所に忍び込む。時に人を傷付けて、また気紛れに人を癒す。
価値は【地】の如く不動にして、過程に従い実りを成す。価値無きものはこの世に無く、意義無きものもこの世には無い。
【無敵】とは、全ての敵を倒せる事ではなく、人を敵と思わず、人に敵とは思われない事ある。正に、彼には敵は無い。
人徳を察するには小さな所作を見、器を察するには大きな所作を見る。知恵を察するには小さな言葉を聞き、意志を察するには大きな言葉を聞く。
一つの問いに千の答え。千の問いに一つの答え。前者は広く、後者は深い。
【愚者の祈り】 困難を前に、世界への興味が失われませんように。
【魔術師の嘆き】 嗚呼、この世界には、学ぶ事のなんと多い事か!
【神秘の番人】 我が知恵を、求めよ、されば与えられん。
【母の二面】 私が自然を生み、私が自然を飲み込む。子等は永遠に子宮を出入りするのです。
【王者の資質】 国の主は供犠台に昇る。国の憂いを一人で背負い、国を富ますべく骨を折る。民の怒りを一身で受けて、常に孤独に戦場へ向かう。然るに、国の主は玉座を高みに据え、己が命を国に捧げる。
【聖夜】 孤独な者。哀しき者。罪深き者。祈られぬ者。何よりも、彼らの為に、一人子はお生まれになった。聖なるかな。余す所無く、全ての者の救いを願われる方よ。
【教師の前振り】 耳あるものは聞きなさい。目あるものは見なさい。知恵あるものは考えなさい。心あるものは感じなさい。
【別れ道の表札】別れ道、選べば元に戻れない。覚悟なくして、進むべからず。
【最大の敵】 千の勝利を収めた者、在る時、一つの敗北を知る。鏡を前に打ちのめされ、無残にも敗走した。傷付いた戦士を癒しつつ、ある聡明な賢者が曰く【その敵を、最大の味方とせよ】
【完全なる無敵】 私は無敵である。もはや、誰も敵とは思わず。もはや、誰にも敵とは思われない。
【隠れたる賢者】 道に迷ったものは、私を訪ねると良い。私は、貴方に知恵を与える。必要であれば、目を閉じなさい。己の中を探れば、私を見つける事が出来るだろう。
【運命の輪】 早く出なくちゃ・・・目が廻る・・・
【不可視の正義】 貴方の正義は、私の正義では無い。私の正義も、真の正義では無い。
【逆転の発想】 貴方は、天を足元にし、地を見上げた事があるか。架刑台に王座を、王座に架刑台を見た事があるか。苦難に成功を、喜びに失敗を見出した事はあるか。
【死】 我を見る者は幸いだ。汝は死の恐怖を免れる。我を避ける者を災いだ。汝は恐怖が故に、自ずから殺される。
【節制】 調和した瞬間の美しさは、何物にも変え難い。私はそれを、あらゆる場所に見出す。あらゆる生命の中に。この宇宙の中に。我が人生の中に。
【悪魔】 私が何をしたと言うのだ。ただ囁いただけでは無いか。あの実を女に手渡した訳では無く、その口に押し込んだ訳でも無い。禁ずるならば、柵でも立てて置けばよいものを。
【バベルの塔】 主はシナルの地に下りて、人の作る塔を見た。人は、その塔を天の頂きに届かせようとしていた。主は言った。【あの如きでは天には届かない。彼等の不完全を正す為、塔を崩すのが良いだろう】そして塔は崩れた。人々は、己の不完全を知り、より完全を求めて世界に散った。人々は言った【主に崩された故に、立て直す事が許された】
【バベルの塔】 主は、シナルの地に立つ塔を見て言った。【それではダメだ。やり直し!】ダメ出しを受けた人々はショックの余り、世界中に散って行った。
【古の地図】 目印も何も無いこの砂漠。想いを巡らしてごらん。古の人達は、どうやって旅したのかを。彼らは、地を旅する為に空を見る。ほら、見てごらん。古の地図が輝いているよ。
【月追人】 青ざめた、冷たい顔の月を追う。夜明けは遠き、彷徨いの日々
【太陽】 24時間、世界中のあちこちを照らし回し、365日、東から西へと駆けずり回る。太陽さんは大忙し。月の様に欠ける余裕も無いし、4年に一度は残業もある。オーバーワークの太陽さん。いつも本当に有難う。(−人−)
【最後の審判】 最後の最後に、貴方を審判するのは、他でも無い、貴方自身です。一切の嘘偽りは通用しません。彼はこう問うでしょう。【貴方は、私に恥じない生き方をしたか?】
【到達】 旅立ちの日から、あらゆる困難に立ち向かい、苦労の末に目的地に到達する。
これで一息吐けるかと思いきや、ふと思い出すのだ。別の目的地を。到達とは、案外そんなモノだ。
【その差】 小賢しいモノは、よく語る。聡いモノは、ただ微笑む。
【占い】 地図が貴方の目的地を定め、その道筋を決める訳では無い。また、杖が貴方の変わりに歩く訳では無い。占いとは、そう言うモノである。
【信仰】 一握りでも、貴方が真実の信仰を持っているのであれば、貴方の信じるモノは、決して汚される事は無い。もし、汚されたと思う事があれば、それは、貴方の不信仰が汚したのだ。
【四月馬鹿】 ここに嘘を吐く人が居たとする。そうすると、騙される人が居る。この時、騙された事に気が付き怒る人は、少々賢いかも知れないが、実に詰まらない人だ。騙された事に気付き笑える人は、少々馬鹿かも知れないが、実に面白い人だ。
【眼】 【神】ほど謙虚な方は居ない。我々に何があろうとも、余計な手出しをなさらない。【神】はご存知なのだ。我々が、常に懸命に生きている事を。手出しする事が、その否定になり得る事を。だから、息を押し殺し、我々に悟られぬように見つめている。片時も目を離すこと無く、ただ見守っている。
【呪い師】 誰かに呪いを掛けようとした時。大抵呪いに掛かるのは、自分自身なんだがねぇ。
【時代】 今は戦後か? 戦前か?
【白羊宮】熱き丘の頂に、空を見据える一匹の羊。燃え上がる如き目の奥に、果て無き夢への野心が見える。駆けたる足は空を踏み、いざ速く走り行く。
【金牛宮】豊かに茂る草原の中に、美しき姿の一匹の牛。穏やかな目のその奥に、強く栄える大地が見える。歩みは重く、遅けれど、確かに進むその堅実さ。
【双児宮】荒波を往く大船の上に、仲睦まじき双子が立つ。互いを見つめる瞳の奥に、喜びを伴う信頼が見える。船は大きく揺れ動けども、沈む気配は少しも見ず。
【巨蟹宮】猛者の行き交う戦場を、巨大な姿の蟹が行く。異形の姿の瞳の奥に、憂いを含む慈悲が見える。友の為にと奮い立つが、哀れ一踏み、命を落とす。
【獅子宮】太陽昇りし地平線に、猛々しき一匹の獅子。鋭く光る目の奥に、不屈の意志と自信が見える。内に孕みし怒りを前に、威風堂々怖気ぬ咆哮。
【処女宮】実り豊かな農園に、美しき姿の女性が一人。厳格な目付きのその奥に、慈愛に満ちた知性が見える。麦穂を摘む指先に、宿る緻密さ、繊細さ。
【まつりごと】 その主旨は【生贄】。全ての【願い】と、全ての【呪い】が、その【生贄】には込められている。
【天秤宮】夜闇に輝く星々の中に、小さく煌く秤が一つ。静かな姿のその奥で、秘めし深みの真理が語る。【真・善・美とを、我に見出せ】
【天蠍宮】砂漠の暗き夜の中で、砂中に隠れる一匹の蠍。その尾に振るう毒持つ針が、【生】と【死】の深みを語る。【死の深みにこそ、生を見出せ】
【言葉】言葉とは、実に不自由なモノである。【愛】【心】【神秘】【真理】【神】何一つとして、正確に伝える事が出来ない。
【人馬宮】古き神話のページの影に、孤独に佇む人馬が一人。見据えた先に放たれし矢は、時空を越えて遥かに進む。
【磨羯宮】歓楽に浸る酒宴の席に、おどけて歌う一匹の山羊。滑稽に見える仕草の中に、熟練の技への自信が見える。馬鹿げた踊りも、卑猥な歌詞も、頑ななまでに真剣だ。
【宝瓶宮】鷲に攫われ舞い上がる、無垢な瞳の美しき少年。驚きと共に開かれた、瞳の中に希望が光る。未知の空への恐怖と共に、未知の空への期待が広がる。
時代とは、常に新しい世代の為に在る。
【双魚宮】大河の激しき流れの中に、互いを結ぶ二匹の魚。尾びれを懸命に震わせて、見失うまいと身を寄せる。別れて産まれた定めの中に、一つである事を見失わず。
【事】を行なうには、その【事】を行うに、適切な【時】と適切な【場】を選べ。
無知の源は傲慢に有り、傲慢の源は知に有り。
適切な行いには、適切な応えが。不適切な行いには、不適切な応えが。世界は常に、厳格な応答者である。

TOPへ・・・