
Q1.タクシーとハイヤーの違いは?
一般に地方都市ではタクシーとハイヤーを同じ意味で使っていますが。東京や大阪など大都市では両者は明らかに違いがあります。
タクシーはメーター器による運賃を収受して運行し、誰でも何処でも乗ることができます。
ハイヤーは公官庁や大企業が、ハイヤー会社と契約して、一定期間を専属の車両として使用します。多くは黒塗りの大型車両で、タクシーメーター器や行灯アンドン(屋根上の社名表示)は装備されていません。特定の契約者しか乗せないので、これらの装備は必要ありません。ハイヤーのナンバープレートはタクシーと同じ緑色をしており、これが唯一、営業車両と解る表示です。
テレビのニュースなどで国会周辺や高級料亭に横付けされている黒塗りの高級車両のほとんどが、ハイヤー車両です。テレビをご覧のときは、注意して見てみてください。
北海道内においては、札幌市および近郊においてハイヤーの登録が可能となっています。
札幌に数台あるだけで、以外の道内にはハイヤーは存在しません。
十勝においてたまに黒塗り高級車の営業車をみかけますが、その車両は登録上はタクシーなのです。車内にはタクシーメーターを装備していますし、行灯も装備しています。稀に、乗客からVIP輸送のために、ハイヤーの様な車両を注文された場合に、行灯を外して運行することがあります。ただし、運賃はメーター器に表示された金額となります。
Q2.緊急通報装置設置車って?
Q3.一日何キロ走るの?
←ご質問をお寄せください。
Q4.GPS配車って?
ここ数年で普及した配車システムです。
移動各局(タクシー車両)がGPSによって自車両の位置を把握し、その位置データ―を数十秒間隔で無線によるデータ―通信を利用して、本社のコンピュータへ送信します。
本社のコンピュータでは、全車両から送られてくる位置データを集約し、モニター上地図に各車両の位置を表示することによって、配車オペレーターは全車両の現在位置を把握することができます。各車両から送られるデータは、位置情報の他に、実車・空車・迎車・回送など様々な情報も含まれます。
このシステムにリンクして、顧客からの配車依頼時の電話番号(発信者表示)により、顧客の住所を自動的に検索し、顧客の位置に一番近い車両を割り出します。
その近い車両へ、顧客宅への迎車指示を車載の小型モニターによって表示し、乗務員は了解のサインボタンを押すだけで配車作業は終了です。
この一連の作業は全て自動化することが可能ですが、携帯電話からの配車依頼もあることから、無人化することはできません。(最新の機器では、携帯位置検索システムとの連動が可能です)
また、お客様へ機械音声が対応するのも失礼なことになります。このシステムによって配車オペレータの作業量が格段に減少し、また、人員も削減することができます。
今まで、オペレターの勘に頼る割合が多かった作業ですが、このシステムにより機械が自動的に、顧客からの最短距離の車両を割り出すことから、お客様の待ち時間を大幅に削減することが可能となりました。
また、このシステムは各車両の時系列の走行経路を記憶することができるので、防犯上にも有益です。
Q5.LPG車両って?
LPGオートガススタンドがある地域の、殆どの車両はLPG(天然液化石油ガス)を燃料としています。
一般家庭で使用されているプロパンガスとまったく同じ成分です。
LPGガス燃料車両は、トランク内部に搭載されたガス容器から、気化装置装置を経て気化したガスをシリンダー内に送り込む構造になっており、ガソリン車両と極めてにており、エンジン本体はガソリンエンジンをそのまま流用しています。
トランク内のガス容器は、5年に一度の密閉耐圧検査が義務付けられており、その安全性は確保されています。現在のガス容器の規格になってから、40年ほど経ちますが全国的にも爆発事故は皆無です。また、ガス漏れにおいても、タンク内部や外部の安全装置が働く構造になています。
交通事故でタクシーが追突された時など、車両の後部が大破しているにもかかわらず、ガスタンクは原型を留めていることがありますが、10トンクラスの大型トラックに追突されてもダメージは受けない強度です。
LPGガスは非常に燃焼効率の高い燃料なので、一酸化炭素や二酸化炭素、煤煙の排出量はきわめて少なく、地球温暖化や環境対策に優れています。タクシーも環境問題に一役かっているのです。
Q6.降りる直前にメーターが「カッチン」何とかならないの?
降りる直前にメーターが上がって、不快、損した、そんな気持ちになられる方も多いと思います。実際、「同じ経路なのに運賃が違う」「運転手が意図的に表示金額を操作しているのは」等々の苦情を受けることがありますが、すべてはお客様の誤解です。
帯広地区の小型車両のメーター運賃を例に挙げて説明します。
初乗り 530円 1.4kmまで、 爾後 314mまでごとに80円 となっています。
1.4kmまでは530円ですが、1.4kmを1メートルでも越すと、80円が加算されます。ですから爾後313mまで乗らないとお客様の損となってしまいます。このような運賃システムになっているのでご容赦ください。
同じ経路で運賃が違う場合がありますが、これは渋滞などによって走行していなくとも、時速10km以下ではタイマーが作動し、2分ごとに80円上がるシステムになっています。
また、降車地点が314mの境界点にある場合は、乗るたびに運賃が80円違う場合があります。タクシーメーター器は計量法により前後5%の誤差が容認されており、乗る車両によって80円の誤差が生じることになります。(5%については、タイヤの磨耗、空気圧、機器の精度による誤差とされています)
以上のような理由で、運賃に誤差が生じる場合があります。
タクシーメーター器は1年ごとに、計量検定所の検査を受ける決まりなっており、全車両が検定を受け合格しています。また、メーター器には検定所の封印がされており、検査官以外がこの封印を破ることはありません。ですから、乗務員が勝手に表示金額を操作することは不可能なのです。
勘が鋭く、また、サービス精神が旺盛な乗務員が、気を利かせて「カッチン」の直前にメーターを止めることがあるようですが、この行為は違法な行為(不当な値引き)なのです。業界としてはこの様な行為を奨励しておりません。すべきではない行為として指導しております。
ですから、「カッチン」の前にメーターを止めてくれなかったと訴えられても、それは乗務員の適正な営業方法であると、答えざるを得ません。
最近では運賃の上がるタイミングを表示する装置が開発されていますが、導入は進んでいません。コストの問題があります。
Q7.正当な乗車拒否ってなに?
乗車拒否といえば、バブル全盛期の頃、距離の短い客を嫌った乗務員の悪行でした。現在、あの頃のお客様は何処へ消えてしまったのか、長距離のお客様は皆無です。これだけ切ない状況では、乗って頂くだけで有難い、どんなに近くても大切なお客様です。悪質な乗車拒否は成りを潜めました。
さて、正当な乗車拒否ですが、項目にすると以下のようになります。
・室内を汚損する恐れのある人(嘔吐の形跡がある方)
・危険物、積載できないような長大な荷物(動物)を持っている方
・値引き、割引き、乗り合いを強要する方
・乗車定員を超える場合
・安全な運転ができないほど、乗務員にからむ方(この場合は途中で運行を中止します)
・公序良俗に反する要求をされる方
等々、他にもありますが省略します。要はお客様にも乗車マナーが必要だということです。上記は法令で正当な乗車拒否とされています。
Q8.タクシー車内での忘れ物?
タクシーと忘れ物、多いですね、酔客の忘れ物がダントツです。
忘れ物をしてしまった場合は、タクシー会社へお問い合わせください。乗ったタクシー会社が判らない場合は十勝地区ハイヤー協会へお問い合わせください。忘れ物の物品自体は届きませんが、各タクシー会社でお預りしている物品の情報を日々集約しています。
多い忘れ物といえば、携帯電話、傘、衣類、鞄、等々ありとあらゆる物があります。
中でも楽しいと言うべきか、首をかしげてしまうものを紹介します。靴(お買い上げの新品商品ではありません、お客様が履いていた靴です、車内でも靴を脱がないとリラックスできない方ですね、裸足で降りたようです)。入歯(お願いです、シートの上に入歯を置かないでください)。下着(さすがにシャツでした)。
忘れ物の中で厄介なのが、財布です。殆どが酔客です。支払いが終わって車を降りてから、自宅に入るまでに落とされる方が多いのですが、車内だと思い込まれるようです。車内で落とされたとしても、深夜の暗い車内でシートの陰にでも落ちれば、乗務員が発見するのはまず無理です。
中には乗務員がネコババしたのでは?と疑われる方もおりますが、会社名、乗務員名、車両番号を表示し、詳しい経路が本社コンピュータに記録される時代です、そんな乗務員はいません。。。と信じております。
お客様の所持品はお客様の責任においてご管理ください。
忘れ物防止のヒント。お手荷物はお客様自身の左側シート上に置かれると、忘れないものですよ。降りる時に必ず目に入ります。
Q9.タクシーの自動ドア
タクシーの自動ドア、これって付いてて当たり前のように考えていますが。実は世界中で日本のタクシーにしかついていません。
国外で客がドアを閉めないで去ろうとした時など「ヘイ!ユー」「シッド!」怒鳴られます。
いつ頃から付いていたのか定かではありませんが、多分、日本の高度成長期でしょうね。日本人らしい合理的なサービスと言えばそうですが、味っ気がありませんね。
今では自動ドアを付けないタクシー会社もあります。乗務員を乗降ドアまで走らせてドアを開閉させるのです。上品なサービスだと思います。
この自動ドア、エア圧力と機械式に動かす二種類がります。どちらも、スイッチ、レバーは運転席の近くにあり乗務員が操作し易いようになってます。
この自動ドアの悪用してタクシー会社から金品をせしめようとする悪い輩が出没することがあります。
「脚をはさまれた」『コートがはさまれ、ポケットの時計が壊れた」などと言って賠償を請求するのです。
そんな理由で賠償に応じるタクシー会社はありません。ドアを操作する時、乗務員は必ず乗客の状態を確認しながら操作しているのです。
国外の路線バスなどには、やむを得ない急ブレーキにより乗客が負傷しても、バスは責任をとならいと表示されています。自分の安全は自分で確保せよとの意味です。後退しようとしたバスの後方で歩行者が轢かれた場合でも、バスに過失はありません。そんな所を歩く人が悪いということです。
Q10.乗り逃げって何罪?
運賃を支払わないで逃げる行為。刑法第235条の窃盗になります。10年以下の懲役となります。
食い逃げも同じですね。
たかだか530円で逃げない方が賢明ですよ。必ず乗務員は追いかけます。走るの速いですよ。
Q11.タクシーの常識、乗客の非常識?
・交差点付近で手を挙げるお客様。車は急に止まれません、交差点内は駐停車禁止なのです。
・道路に飛び出さなくても、乗務員には見えてます。目と目が合えば契約成立です。
・雨降りの日、車内では傘をおたたみください、次のお客様に迷惑です。
・数百円のご乗車で一万円札はご勘弁ください、防犯上、多額のつり銭は用意しておりません。
・お子様の泥靴、シートに付けないようご留意ください、帰庫して交換しなけばならないのです。
・スナックに呼びつけて「一曲終わるまで待て」・・・メーターを入れて良いなら何曲でもどうぞ。
・政党・宗教・プロ野球、その話題にはお答えしかねます。
・ご乗車前に「幾らで行く?」。違法行為です。
・「俺ん家へ行け」。行ける乗務員は何人いるでしょうか。
・グデングデンの酔っ払いを一人押し込むのはお止めください。トラ箱ではありません。
・挨拶をしても世間話もしなければいけませんか?お喋りが苦手な乗務員もいます。
・女性乗務員へのナンパはセクハラ行為ですね、出るとこ出ましょか。
・喫煙される場合は窓を少しお開けください。乗客ではなく喫煙者としてのマナーですよね。
・寝起きの良い方以外の居眠りは困ります。触れて起こせません。
・詳しい行き先が不明は場合は、事前にお知らせください、道中に配車係りが調べます。
・マンションにお住まいのお客様、到着のコールバックは今や常識なのです。
・経路をまかせておいて、着いてから「高い」はないでしょー。
・タクシーの列、先頭から乗れとは強制していません。好きな車にご乗車ください。
Q12 タクシーは第二のパトカー?
タクシーはその機動性や台数規模、情報の伝達力から第二のパトカーと言われます。
業界で協力している項目を挙げれば、
・重大事件の捜査協力(犯人、被疑車両の情報提供)
・SOSネットワーク(痴呆徘徊老人の捜索協力)
・こども110番(子供の保護、非行の通報)
・事件・事故の目撃情報提供
・行方不明者の目撃情報提供
・盗難車両の目撃情報提供
色々なところでお役に立っているタクシーなのです。
時には本物のパトカーに当て逃げした犯人車両を追跡して、自首させちゃったつわもの乗務員だっているんですよ。帯広警察署長から感謝状でした。その乗務員の社長さんは「もう二度と危険な協力は止めてくれー」と泣いて頼んだとか。
Q13 後部座席はゆったり、なぜ?
タクシーの後部座席は意外とゆったりしていると、お思いのお客様も多いと思います。
お客様がくつろげる分、乗務員は窮屈な思いをしているのです。
後部座席のお客様の足元のスペースは法令により定められており、乗務員のシートはあれ以上は後退できない構造になっています。
長身の乗務員はかなり窮屈な思いをして運転しております。
事情をお知りになったお客様は、チップをお弾みくださいね。
Q14 運転日報って何を記入しているの?
乗務員が信号待ちで記入してるのが運転日報です。
運行開始前に記入する項目が『日付、乗務員氏名、号車、距離メーターキロ、出庫時刻』です。
運行中に記入する項目は『発時刻、着時刻、乗車地、到着地、乗客の男女別、人数、金額、現金又はチケット別、身障者割引、遠距離割引、休憩時間とその場所、回送・迎車の表示別の時間』等々様々な事項を記録しなければなりません。
帰庫後は『走行キロ、実車キロ、車両の状態報告、その他の報告、上記数字の集計、売上げ金種』これもまた沢山の事項を記入します。
タクシーは朝に出庫すると業務が終了するまでほとんど会社へは戻りません、そのため乗務員の管理という点から、様々な報告を求めて乗務員の業務中を把握し管理することなります。
この日報の情報は後々の社内トラブルですとか、犯罪捜査の警察資料として利用される場合もありますが、一般には公表しません。
Q15 サングラスの乗務員?
サングラスをかけた乗務員って見かけませんよね?
タクシー会社で禁止している場合もありますが、乗務員が自発的にサングラスを使用しないのです。
サングラスをかけていると、お客様が敬遠されていまうのが大きな原因であり、売上げが減少してしまいます、乗務員はそれを知っております。
日差しの強い日や、冬期などサングラスを使えば運転は多少なりとも楽なのですが、お客様に嫌われてまで使用するわけにはいかないのです。
中には、眼の持病で偏光レンズの眼鏡を使用している乗務員がおりますが、どうぞご了承ください。
今時の乗務員さん、優しい人ばかりですよ。
Q16 駅長さん
帯広駅の駅長ではありません。
駅のタクシー乗り場で、一日中客待ちをする乗務員のことです。
帯広駅の特急到着はせいぜい1時間に一本です。特急が到着すれば、タクシー客が降りてくるのですが、その客をひたすら1時間以上を駅のタクシープールで待ち続けるのです。
当然、売上げは最下位、この給料でどうやって生活しているのかと心配になるほどです。
給料は本人の責任ですから、どうこう言う筋合いはありませんが、たまらないのは会社側です。
忙しい季節や、時間帯に会社からの配車を引き受けないのです。会社の所有車両の一部が全く管理できない状態に陥るのです。
このようにひたすら駅で客待ちをする乗務員を、皮肉と軽蔑を込めて『駅長さん』と呼びます。
Q17 タクシー仁義
乗務員同士には業界内の仁義があります。
例えば、空車が空車を追い抜くのはタブー。後車が前方へ出ると、その先で客を拾う可能性があるからです。抜きたければ二車線道路だけです、それも抜いた後は中央寄り車線を走行しなければなりません。
その他、込んでいる道路では空車が実車に道を譲ります。実車が優先するのです、なにせ王様であらせられるお客様が乗車しているのですから。
Q18 運賃って公共料金?
『タクシー運賃が高い、値引きしろ!、割引してくれ』と乗務員へ詰め寄るお客様は多いですね。
実は、タクシー運賃はれっきとした公共料金なのです。
北海道運輸局というお役所が認可した運賃なので、乗務員やタクシー会社が勝手に値引くことは出来ないのです。
他の交通機関の運賃も公共料金ですね。
公共料金には他に、電気、都市ガス、上下水道、NHK受信料、などがありますね。これらと全く同じなのです。
これらの料金、値引きに成功した方。。。いませんよね? 値引きができないのです、違法となるからです。
タクシーも同じです。
Q19 深夜2割増って?
タクシー運賃は午後10時から午前5時まで(北海道内)は2割増の運賃設定をしております。
これは乗務員賃金の法定深夜割増手当に充当するために設定された運賃です。
乗務員に係る人件費は売上げの7割〜8割が相場です。この比率の高さは他の産業に類を見ないほど高率です。
そのために深夜2割増の運賃が設定されています。
実はこの2割増。。。金額が2割増になるのではなく、走行距離が2割減になっていることをご存知でしたか?
初乗り1.4km(530円)が、1.12km(530円)に短縮され、314m(80円)が251m(80円)に短縮されるのです。
530円、610円、690円、770円・・・・・表示される数字は昼間も深夜も同じなのです。

Q20 「支払」ボタン?
タクシーのメーターは時間と距離を同時にカウントする構造だということはこの項で紹介しましたね。
さて、到着間近に乗務員がメーターの支払ボタンを押すことがあります。乗客はメーターを止めてくれた(残りの距離をサービスしてくれた)と思ってますよね。
実は、メーターの走行距離のカウントは止まってないのです。
支払を押して止まるのはタイマーだけなのです。ですから稀にトラブルになることがあります。「支払」を押したのにカッチンと金額が上がる。.。(当然のことなのですが)
支払ボタンの本来の機能は、到着後に運賃の収受の最中にタイマーにより運賃が上がってしまうのを防止する機能なのです。
停車前の支払ボタンは運賃サービスにはなりません。
値引きは違法なので、メーターは値引きできない構造になってます。
Q21 先頭車に乗らないとダメ?
タクシーが列をつくって並んでいます。さて、絶対に先頭から乗らなければいけないのでしょうか?
いえいえ、お好きな車にご乗車ください。希望の車(会社)が2台目でも3台目でもお客様の希望する車にご乗車いただけます。
乗客に好まれるように努力する乗務員・会社の苦労が報われませんからね。
ちなみに、このシステムは日本で帯広だけです。