’09年10月12日 十勝管内某川釣行







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10月11日(日)は台風後に増水した十勝川に挑んで、見事に撃沈してしまった。しかし、最近ちょっと若返って根性の出てきた私は、12日(体育の日)なんと海に挑むという暴挙に出ることになった。

知り合いのルアーマンがフライで海の鮭をやってみないか、と誘ってくれたので、大急ぎで前夜にゾンカーを巻いて準備した。雪が積もった日高の山々を眺めながら南下。午前9時過ぎに海に着くと濁りが入っている。数ヶ所見て回ったが、どこも濁っていて、釣りになりそうにない。

そこで私が昔よく通った川の様子を見に行こうということになった。そこはここ二年ほど全然魚影が見られず、忘れ去られた釣り場、の体だった。人の入った様子も全くなく「これは厳しいかな」と思ったが、高みから眺めるとけっこう密にアメマスの群れがいる。




早速、8番13ftにタイプ2のSTヘッドをセットして、リードに6番ブラックアンドジェイ、ドロッパーに6番グレートセッジを結んでキャストする。ティペットは2X。ここの魚はスイッチがONだとバンバン出るが、OFFだと全然出ない。何がスイッチになるのかよく解らないところが未だにある。

ONかOFFか不安ではあったが、群れのある方向に数キャスト、ゴツンと来たのが右の写真である。リードを捉えた魚はご覧のようにサビが入り、顔から鰭が真っ黒けで、アメマスの特徴であるはずの白点に朱が入っている。(この小さな画像では解りにくい)まるでオショロコマのような44cmだった。喧嘩で食いちぎられたらしく、背鰭はなくなっているし、鼻先は鮭のように傷ついている。

その後、飽きない程度、暇をしない程度にポツポツとアメマスの40cmから50cmが掛かる。ここの魚は下の画像のように白、または金色のアメマスが多く、この時期にこのような真っ黒けは釣ったことがない。



さて、私は8番13ftと10番15ftを持ってきており、フライも通常のウェットボックスも持っていた。しかし、連れはルアーマンで海専用のタックルだったため、釣りにならない。そこで私の8番を貸し、私は10番を振る。ダブルハンドでしかも後ろからの強風が吹いていたので、なかなか苦戦していたが、何とか釣り上げていた。あの条件で初ダブルハンドで釣ったのはたいしたものだった。


数匹釣るとパタリと魚信がなくなった。連れが高みに上がり、群れの場所を教えてくれた。その方向に投げると見事にまたヒットする。しかし、スレるのも早く、フライに反応しなくなってきた。

フライのサイズを落とし、ティペットを3Xに落とし、リーダーを長くしてようやく釣り続けるが、喰いが浅いせいかバラシも多い。





フライをダンケルドトラウト、シルバーマーチブラウン、スカンクイエローバット、ロイヤルプロフェッサーと次々にチェンジして、ようやく全部で7匹。いずれも良型のアメマスだった。しかし、アワセの甘さもありバラシが4つあった。少々悔いが残る引きの良いものもあり、けっこう大きかったのでは、と釣り落とすといつも思うことではあるが、腹が煮える。

「人間万事塞翁が馬」というが、気合を入れて海に挑戦しようとした出鼻をくじかれ、それがこのアメマスの好釣果に繋がった。何が幸いするやら分からないものである。3時間弱楽しんで、釣り場を後にした。

家に着くと庭では雪虫が見られた。この虫が飛ぶと二週間で雪が降ると、都市伝説ならぬ田舎伝説がある。11月になれば十勝川のアメマスに通うことになるだろう。その時まで雪は降らないで欲しいものだ。


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