これらの標識、他の都府県の方はご覧になった事があるでしょうか? いずれも本当に飛び出して来る可能性があります。中でも「シカ衝突事故多発」という言葉が冗談でないのが、最近の道東なのです。
'98年4月に山中の国道で、飛び出して来たエゾシカを
避けようとした車が対向車線にはみ出し、対向車と正面衝突。相手の車の男性が死亡するという事故がありました。十勝管内でのエゾシカとの交通事故数は'97年で20件が報告されています。しかし、事故の相手が人間ではないので、報告されていない水面下の氷山本体は、この比ではないで
しょう。
シカの頭数はここ数年で爆発的に増加し、'98年の生息数
は北海道東部で、推定で約12万頭とされています。
しかし、農林業への被害が激しいため、3年間で半数の6万頭まで減らすと
の事です。年間50億円の 被害を考えるとやむを得ないところでしょうか。 |
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上の写真をご覧ください。川で羽を休める白鳥です。「こんな風景が見られるなん
て、いいな」と思われるでしょうか?しかし、下の写真
をご覧ください。雪解けの小麦畑で、秋に蒔かれた小麦の芽を白鳥達がついばんだり、踏みつけています。農家の立場からするとシカが害獣であるのと同じく、白鳥も害鳥です。
人が増え、自然を利用して林業、農業を営めば必然的に 野生との摩擦が出てきます。何かの本に「人は地球という生命体に住みついた 癌細胞である」とありました。ただひたすら蝕む癌細胞ではなく、知性を 持ったヒト として自然との接点を見出さなければなりません。しかし、農林 業の当事者でない私は、釣りをしている時、木々の間に見え隠れする鹿の姿や、頭上を鳴き交しながら飛ぶ白鳥の姿にほっとしたものを感じます。 自然とヒトの接点はいったいどのあたりにあるのでしょうか?
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花鳥魚月 |
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