レリーズステーの工作

NIKON MC-EU1普通のカメラはシャッターにレリーズをねじ込む部分がついています。しかし、デジカメはそういうものがなく、手ブレを防ぐにはタイマーを使うしかありません。

しかし、私はデジカメで天体撮影のためにバルブ撮影をしたり、天体望遠鏡と組み合わせてコリメート撮影をします。その際、レリーズはなくてはならない道具です。デジカメの使用範囲がここまで広がった以上、レリーズで手ブレを防いだり、バルブ撮影で数分押したままにする必要が出来てきました。

左の画像はニコン純正の電子レリーズMC-EU1と言うものです。使っている方々の評判はあまり良くなかったのですが、5分バルブの出来るデジカメを買った時、買ってみました。

使ってみると、全く前評判の通り
最悪でした。接点がぐらぐらして使っているうちに外れるし、5分の撮影をしようと思ったら、5分間このボタンを押していなければなりません。さらに、寒い時期に使っているとすぐに電池が上がって、動きが不安定になります。一度オートパワーオフで電源が切れると、再起動するのにすごく時間がかかります。私はニコンのカメラは素晴らしい性能で、満足していますが、こんな単純な機械をまともに作れないのか、と驚きました。そこで、工作の時間です。

部品

エツミ、コンパクト用シャッターボタン第一作のレリーズステー左の画像はエツミというカメラ用品メーカーの「コンパクト用シャッターボタン」です。マジックテープでカメラ本体に巻いて、シャッターの部分に当たるように取り付けます。

しかし、ほとんどのデジカメはこんな帯を巻きつけるとスイッチ類の操作ができなくなります。そこで、この金属部品を使って作ったのが、右の画像です。

 これはステンレスの番線を使って、三脚取り付け用のねじ穴に固定しました。取り付けねじはカメラ用品店で売っています。このねじには三脚に取り付けられるねじ穴が切ってあります。まあまあ使えるものでした。しかし、イマイチ強度に問題があり、作り変えることにしました。

 
作る


シャッター固定用金属部品プレートにねじを着けるレリーズ固定用の金属部品はねじになっていて、こんな風に分解できます。私は強引にねじってはずしましたが、お湯につけておくと簡単に回るようになるそうです。この直径に合わせて穴を調整して固定します。

それから、金属プレートを買ってきて、その穴を利用して、カメラに取り付けるねじが入るように、少し穴を大きくしました。ねじの長さがちょっと長かったので、ワッシャーを3枚入れて調整しました。都会なら、7mmのねじもすぐに手に入るでしょうが、帯広では9mmしかなく、取り寄せになるので、苦肉の策です

調整

穴を広げる取り付け完了左の画像は、シャッターの部分にぴったり合う所の穴を金属ドリルを使って広げているところです。

私が柔らかめの薄い鉄の素材を使ったのはちょっとくらいズレが出ても、曲げることによって後で調整できるし、使用中に具合が悪くなっても調整できるからです。最初から頑強な素材でしっかりしたものを作るか、壊れた時に現場で調整が利くものを作るか・・・私は後者をとりました。取り付けが終わったのが右の画像です。

出来上がり

取り付けたところE995用とE5700用出来上がったのが左の画像です。レリーズを押した時、半押しと全押しが出来るように、金属部品とシャッターの間隔を調整します。

ある程度、持ち上がる様子がありますが、十分に使えるものが出来ました。もちろんMC-EU1のように起動に時間がかかったり、極端なタイムラグもありません。電池が上がる心配もなく、5分間押しっぱなしで親指が変になることもありません。

カメラのサイズに合わせて、クールピクス955用と5700用の二つを作りました。5700は天体撮影用に、995は天体望遠鏡と合わせてコリメート撮影に使っています。






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