2002年6月11日 部分日食撮影プロジェクトX(ぺけ)
(田口トモロヲ風に読んで下さい。)
2002年6月11日、午前7時から部分日食があるとのこと・・・万年、とある天文雑誌でそれを知った。挑戦の意思を固めた・・・ここに壮大な部分日食撮影プロジェクトが発足した。時は5月半ば・・・彼には時間が・・・なかった。
ピンホールカメラで欠けている様子を撮る・・・これでは挑戦者としての姿勢を疑われる。黒点までもはっきりと写った鮮明な画像をHPビジターに提供する・・・これがウェブマスター万年の使命であった・・・ここは、万年、戦わねば、ならなかった・・・。
彼にはクリアすべき課題が山積していた。まず、太陽は地球の自転で移動してしまう・・・それを精妙に追うためには微動雲台が不可欠であった。これはねじを回すと、上下左右に微妙に動き、天体を追うのに最適である・・・しかし、万年・・・金もなかった。財務省との息詰まる折衝の末・・・彼は手に入れた、夢の微動雲台を・・・。
次に、太陽黒点を写すには、普通のデジカメでは無理であった。手持ちのBORG(天体望遠鏡)を使って高解像度の画像を撮ろうとした・・・が、BORG用の太陽撮影用フィルターは・・・高かった。まさしく天文学的数字、であった。
ここで財務省との再折衝となれば、国が傾く・・・万年、涙を飲んだ。
銀塩一眼の52mm径フィルターが使えるフィールドスコープアロマ・・・彼に残された手段はこれだった・・・。
GL15をアイピースとして使う・・・約11倍の倍率を得た。これでニコンE995の最大ズーム32mmとあわせて32X11=352mmの焦点距離・・・何とかなる、と、手応えを感じた。
352mmなんて普通の望遠ではないか、と思うだろう。が、デジカメの場合、銀塩換算するには5.5倍をする。つまり、1936mmの超望遠を手に入れたのだ・・・彼は。
さらに、太陽を撮影するには特殊なフィルターが必要であった。減光するにはNDというフィルターを使う・・・が、彼が銀塩一眼で使っていたのは・・・何と、ND4とND8・・・だった。
これは光の量を1/4や1/8にする効果があった、が、その程度では太陽の強烈な光に対向することは・・・不可能であった。しかし、万年、策を弄していた・・・財務省との熾烈な微動雲台購入資金折衝の際、ND400購入資金を・・・上乗せしていたのであった!
見事、であった。
三枚を、重ねて使うのだ! 1/400X1/8X1/4=1/12800まで減光できる。プロジェクトの成否はこのフィルターワークにかかっていると言っても・・・過言ではなかった。
時間がなかった・・・運命の日は、もうそこまで迫ってきていた。満を持しての実験撮影・・・・・・はっきりと写った黒点に、万年、危うく落涙しかけた・・・。
がっしりしたカメラ三脚に微動雲台をセット、アロマ+E995を乗せ、デジカメの予備電池をチャージ。これで前日の準備は完了であった。しかし、曇ったり雨が降ったら・・・万年、ポルックスの小惑星による食を、曇りで逃した過去を、苦く思い出した・・・頭を振って懸念を振り払い、テルテル坊主に祈りを、ささげた・・・。
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花鳥魚月 |
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