川の風景

清流 日高山脈から流れ出すこの川は信じられないほどの美しさを持っています。川底の石のひとつひとつが手を伸ばせば取れるように見えます。しかし、実際の深さは見た目よりずっと深く、流れは分厚いので、ウェーディングは要注意です。

岩に砕ける白い泡、緑深い中を流れる清流はあくまで澄みきった透明です。この川底に空缶が沈んでいるのも信じられないことです。


曲がりの向こう曲がり角。あの向こうのポイントは? 毎年最初の釣行は、川の様子を見ながらの遡上になります。

前年、良形をを引きずり出した場所が残っていることを期待しますが、 流れが全く変わっている時もあります。しかし、それは川が生きている証拠です。 護岸工事された川は変化のしようがありません。

この川は生きています。


Rainbowこの流れからドライフライに飛び出してきたレインボウ。

丸々と太り、背が高く、強烈な引きをします。この魚体を育む川の生産力の高さをうかがわせます。

浅い所で川の石をひっくり返すと、びっくりするほどたくさんの水棲昆虫がいます。この虫達がレインボウを育てています。水量の変化が激しい川は、浅い所では干上がってしまうので水棲昆虫の育ちようがありません。

この川の水量が絶えず一定である証です。何故いつも水量が一定なのでしょう?


木の兄弟石を抱く木の根。

あと何度かの大水でこの兄弟は倒れてしまうのでしょうか? いいえ、 広葉樹の根は深く土をつかみ、簡単に大地を離れません。

それに対して針葉樹の根は地表を浅く這います。また、冬に葉を落とさないので腐葉土ができません。そのため保水力が弱く、大雨が降ると表土が流れ出してしまいます。広葉樹を切り払い、針葉樹を植林した山は、見た目は緑でも健康な緑とはいえません。

この川の澄み切った水は広葉樹が創り出す「緑のダム」のおかげで雨後も、そう簡単に増水せず、濁りもしません。

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