’99年7月25日 札内川のニジマス釣り

小麦の穫り入れ’99年の7月下旬は、普通の年の帯広では考えられないような連日の真夏日で、北海道のいい所が感じられない。あまり暑さに、ひとりで清流日本一の札内川に夕涼みに出かけてみる。今年は今まで、何となく札内川に足が向かず、今回が今年の初釣行である。

札内川の河原に住むキツネ出かけたのが五時過ぎ。札内川沿いの道を走っていると、麦秋を迎えた小麦畑では、ご覧のように巨大な機械で小麦を刈り取る様子が見られる。

二ヶ所ほど、かつていい思いをした所を回ってみるが、水量が多く、ちょっと入る気が起きない。三ヶ所目、これはおもしろそうな所である。蚊取り線香をたいて、河原でトグロを巻き、川をじっくりと観察し始めるが、ライズのラの字もない。

しかし、夕涼みと言う当初の目的は完全達成。実に涼しく、心地よい風が川面を渡って来る。後ろにはキタキツネが何をやってるのかと、河原乞食を見に来ている。

札内川の流れ札内川の看板水棲昆虫の羽化はほとんどなく、これはライズを待っていても意味がない、と判断。6時半頃、お気に入りの#4ロッドを組み、ラインを通して、4Xリーダーをセット。とりあえず、リードに#10のあっさり巻いたジョンスペンサー、ドロッパーに#6のプロフェッサーを結んで、瀬の頭に立ち込む。

真横から流れの中央にフライを打ち込み、流れにまかせてドリフトさせ、軽くドラグをかけてはターンをさせる。水面近くに意識を持っていないのかな、と思いつつ、かれこれ7、8投。ドリフトからターンをさせて、流れの中央から側流にフライを出しかけた時、ズシンと根掛かりのようなアタリ。

ロッドを軽く立ててアワセをくれると、あっと言う間に15ヤード程下流にすっ飛んでいく。逆転するリールの音は、フライフィッシャーにとって「やった」と思うものでもあり、また、心臓を絞られるような「恐怖」を誘うものでもある。

お疲れ様でした。流れに乗られると、切られる可能性もあるので、自分が下流に下りながらラインを巻き取る。なるべく岸側にロッドを倒して、流れから離そうと試みる。が、しぶとい。
リーダーは新品だから大丈夫だろう、フックは完全にセットされているだろうか、30cm程度を予想していたから、ランディングネットを持って来てないのに困ったな、等といろんな事を考えながら何度か寄せるが、その度に反転して流れに戻ろうとする。

反転する際、札内川の透明度の高い水を通して、体側の虹がはっきりと見える。寄せては走られる、を数回繰り返しながら、ランディングする場所を探す。ネットを持ってきていれば今ごろは、と後悔するが先に立たない。
10分近くやり取りをしていると、ようやくへばってきたのか、走る距離が短くなってきたので、目をつけておいた場所に引っ張りあげることが出来た。ドロッパーのプロフェッサーを捉えたレインボウは、スタミナ抜群の47cmオスだった。


レインボウの顎を捉えたプロフェッサーこれでまたプロフェッサー教に対する信心が強くなってしまった。

その後、暗くなってからもう一匹かけたのだが、ヒットアンドリリースでシルバードクター2を持っていかれてしまった。宿題を出されたような気がする・・・・。

上流にダムが完成した札内川が、これからどうなるのかは、我々素人には想像もつかない。果たして清流日本一の座を守れるのだろうか?これからもこんな魚を育むことが出来るのだろうか?腐った泥の臭いがする川にはなってほしくないものである。

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