お盆の中日と前後は川に行かないようにしているが、それ以外の夏休みはせめて川でゆっくりと過ごしたい。そこで今年は知床のある川で、夫婦でフライフィッシングを楽しんで来た。
ロッドを組んで河原に降り立ち「まず奥さんに一匹を釣らせてやらないと」と思ったので、視認性のいいドライフライをつけて、立つ場所を指示し、フライを落とす所を教えた。
まあ、何とか合格点の場所にフライが落ちたので、出るだろうと思っていたら案の定、ポコッとフライが消えた。ところが、アワセがなってないので、これは駄目だなと思いきや、魚の方で乗ってくれている。右の画像は彼女の初釣果、情け深いオショロコマである。
ある程度教えて何とか自分で釣りが出来るようになったのを見ると、自分の釣りを始めた。ウェットを使って、いるだろうと思う所を流すとほとんど間違いなく出る。ひとつのポイントに数匹ずつ入っていて、あまりの魚の濃さに驚いた。
ある程度釣って、次のポイントに移動ため川の中に足を踏み入れると、足元の石の影から魚が散っていく。一体どれだけいるのだろうか?
同じ川でも明るい色の魚もいれば、黒っぽい色の魚もいるが、十勝のオショロコマと違い、朱点が多く、赤い色もはっきりしているオショロコマが多かったように思う。右のオショロコマは驚くほど多くの朱点を持っており、ヒレの白も非常に鮮やかな魚だった。
ブラウントラウトを釣る際、ブラウンの腹ビレや尻ビレを針につけて釣る方法があるそうだ。このヒレの白い線はサケマスにとって、攻撃の対象になるのだろうか?それとも捕食の対象か?そういえばウェットフライにこういうフィンを模したパターンがある。一度試してみる価値のあるフライだろう。
十勝以外であまり釣りをすることのない私にとって、知床の川はすべてが違って見えた。川の石の種類、河原の花の種類、聞こえる鳥の声、どれも新しいものであった。釣りをしていても、思わず動作を止めて、観察してしまうことが再三あった。
ただ、知床の川には必ず砂防ダムが設けられており、これが魚止めになっているように思われる。上流部ではオショロコマが繁殖しているのだろうが、登っていくことが出来なければやがて絶えてしまうのではないだろうか?
しかし、そんな不安も杞憂だと思わせてくれる程の魚影の濃さは、さすが知床。涼しい気候の中、のんびりとロッドを振り、奇麗な魚達とのひとときを楽しく過ごせた。
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’00年4月9日 (^_^;川のニジッコ釣り |
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花鳥魚月 |
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