十勝川は大量の雪による雪代が出始め、とても釣りを出来る状態ではない。どこかいい所はないかと、たどり着いたのはご覧のように林の中を流れるスプリングクリークである。つい5日前まで十勝川で#10を振っていたが、今日は#2のロッドである。
情報によるとこの雪の残る中、小さいがレインボウがライズをしているとのこと。#16、#18サイズのドライフライが有効らしいので、前日にこのサイズのアダムスなどを巻いておいた。しかし、久しぶりに巻くドライは難しいのひとことに尽きる・・・・。
川の両岸には太股まで達する雪が残っており、一歩一歩がものすごい体力を必要とする。両足とも雪にめり込もうものなら、四つん這いで這い上がるしか手がない・・・。川通しに溯るにはちょっと深いし、梅花藻の上を歩くのは気が引ける。
相棒と二人、ようやく釣り場に到着した頃には肩で息をしている状態・・・運動不足のオッサンにはきつすぎる雪中行軍である。
ここは、と思う所でじっくり川の様子を観察していると、不定期ではあるが、あちらこちらでライズが見られる。相棒が#18のアダムスで早速20cm台中頃を一匹ゲット。私もたまには・・・と思いドライを試すことにしてみたが、この川は一筋縄ではいかない。
一見単調に見える流れだが、底に生えている梅花藻のかたまりが流れを微妙に変え、流しにくいことこの上ない。あとわずかという所でドラグがかかりうまくいかない。
慣れないロングリーダーに苦戦を強いられているうち、アホくさくなってきた。柄にもないことはやるものではない。やはり、自分の得意技で戦うのが一番である。
6Xのドライ用リーダーのバットを1.5フィート程切り詰め、ティペット部分もカット。そこに5Xのリーダーを継ぎ足し、ウェット用にチューニングして、#14のグリズリーキングを結んでキャスト。
とたんに連発ヒットである・・・。
この日の釣行には二つの目的があった。
ひとつは上の写真のネットである。これはリンクのページでも紹介しているイワナに逢いたいの薮澤さんが私に作ってくれたものである。イワナ、オショロコマ、ヤマメ等の小型魚のためのもので、このネットの初物をすくいたいと思っていた。
もうひとつの目的は左の画像である。私は以前から、掛かった魚を水中で画にしたいと思っていた。そこで、デジカメの水中ハウジングを買って構えていたのである。
実際、やってみるとどうもうまくフレーミング出来ない。数枚撮ってモノになったのはたったの二枚であった。ゴミの流れも考えに入れないと・・・。このニジマス君には迷惑をかけました。
しかし、この時期水中撮影するにはかなりの根性が要る。しばらく水に手をつけているとしびれてしまい、シャッターを押せなくなってしまった。
今年の十勝は雪が多くて、春もちょっと遅れ気味ではある。しかし、川岸のねこやなぎは暖かい日差しを浴びて、膨らんできている。
梅花藻の咲く頃、またここを訪れよう・・・・。
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花鳥魚月 |
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