’00年9月24日 (~~)川の三目釣り

イワナ、ヤマメ、ニジマス、オショロコマの住む川秋になると十勝川や湖での釣りが多くなり、小河川でのイワナやヤマメの釣りはあまりやらなくなる。しかし、2000年の9月は週末近くになると雨が降るパターンが固定化され、十勝川は濁りで全く釣りにならない。それと、手に入れたばかりのフルーガープログレス60を使ってみたくもあり、イワナ、ヤマメ、ニジッコ、オショロの四目釣りを目指してある川に行ってみた。

23日は彼岸なので、釣りはせず、24日の昼に行こうと相棒と計画していが、24日早朝、犬に起こされて空を見ると霧雨が降っている。「こりゃ、お互いの日頃の行いを罵倒し合ういつものパターンになりそうだな」と思いつつ、午前中なら何とか釣りになると判断。電話で相棒をたたき起こす・・・午前6時過ぎ・・・。「予定変更、30分以内に来いよ」「鬼、悪魔!」「今頃気づいたのか?」・・・私の相棒は並大抵では務まらないようである。

ホウライマス8時前には釣り場に着き、小雨の中4フィートの超ショートロッドで釣り始める。リードにウィングをマジックで赤く塗ったグリズリーキング、ドロッパーにハーディーズフェバリット2でアップストリームの数投目にラインが止まる・・・軽くアワセると走る走る・・・・。
寄せると何だか見たことのない魚である。画像ではよく解らないが、ヒレにも体にも黒い斑点が全くなく、銀毛ヤマメのようにも見える。しかし、レッドバンドはうっすらあるし、体型がそうなので、多分ニジッコだろうと思う。(後にホウライマスと判明)

プログレス60の初物がなんと正体不明の魚とは・・・・トホホである。その後、エゾイワナをゲット、ヤマメもまもなく釣れたので早くも三目達成である。流す所をちょっと調整するとイワナとヤマメを釣り分けられる。このまま、上流部でオショロコマを釣れば、四目釣りが出来る。

小さいけどヤマメエゾイワナ、プログレス光ってるしかし、釣り上がっていると、どうもいつものようにポンポン出ないな、と感じる。足跡やイクラの容器、釣り針のゴミを見ると前日に餌師が入ったようである。出る所がひねくれた場所ばかりで、超ショートロッドでなければとても手が出ない所である。

打ち込む所を木の覆い被さった所や障害物の沈んでいる所に絞って釣ると何とかなるが、いかにもという所は根こそぎやられているようである。

イワナの頭と内臓そのうち、オショロを狙える上流部に近いところまで釣り上がり、ふと足元を見るとイワナの頭と内臓が捨てられていた。

目の傷み具合と私達の入った時間から考えて、前日のことと思われる。私はキャッチアンドリリースをするが、他人にそれを押し付けようとは思わない。しかし、彼岸にしかも成熟した卵巣と精巣を持った産卵近い魚を殺すという行為はどうしても理解できない。小さい魚は近くに捨てられており、一体何のために殺されたのか・・・。

この様子を見て、すっかりやる気の失せた私は、オショロを狙わず早々に林道に出て、足元を見ながら車まで帰った。人種が違うとしか考えようがなかった。

「お盆とお彼岸には水に近づいたり、殺生をしたらあかんよ」お父ちゃんとお母ちゃんの言葉を不惑を超えた今も、私は守っていきたいと思う。


’00.8.12知床釣行

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