’00年11月12日 十勝川のアメマス釣り


十勝川堤防から夜明けを臨むふと目が覚めるとまだ6時にもなっていない。休みの日はいつもこんな調子で、予定が予定にならないのが私の休日である。昼からやらなければならないことがあるので、今のうちに十勝川に行くか、と何となく決めて出発。

朝6時30分・・・まだ明けきっていない十勝川の堤防を一路ポイントへと急ぐ。外気温はマイナス6度。毎度のことながらこの時期になると冬の釣りに耐えられるかどうか根性試しをやっているような気がする。
しかし、川に入るとそれなりに体が慣れてくるのが不思議である。キンとなる寒さが懐かしさに変わってくるとは、病膏肓に入れリか? 今年の冬も何とかなりそうだ。

ガイドがガッチリ凍った#10の15フィートにタイプ4のヘッドを使い、川の中で振り回し始める。周りには誰もいない。実は一週間前、十勝川で会ったFFMと話した時の「朝は少し良かったんだけどね、午後は駄目だわ」という言葉が頭にあり、ちょっと早めの時間もいいか、と思った次第である。
しかし、ガイドはご覧のようにガチガチに凍り、数投する度に氷を取らないと飛距離が落ちてしまう。陽が出るまでは氷も硬く、取るのが一苦労である。十勝川下流域では飛距離はなるべく出た方がいい。このポイントも中央の流心まで届かないと話にならない。
流心からこちらの岸に向かってカケアガリをこするようにフライを泳がせて魚を誘うが、来るのはウグイばかりである・・・。

アメマス47cmこれはウグイの巣窟に当たったと判断し、ちょっと上流に移動する。再び川底の感じをつかむまで時間がかかったが、解るとロッドを上流に立てるタイミングが取れるようになった。フライもジェネラルプラクティショナーがウグイの好みだったようなので、ダブルフックに巻いたアクアマリンを結んでみた。カケアガリで縦と横のターンを複合させて誘うロッド操作を繰り返していると、ゴンと来た。

この引きはウグイではない・・・・ウグイなら最初の一発だけで後は重いだけである。川岸に後退しながら、余計なラインを即座に巻き取る。海から上がりたてのアメマスはけっこうパワーがあり、流れの中でやり取りをしていると実に楽しい。ダブルフックはバラシが少ないし、掛けた時がターンの最中だったので、多分いい所にガッチリかかっているだろうと予想。余裕のファイトである。久しぶりにアメマスの引きを堪能して、ネットイン。メジャーを当てると47cm、きれいないい魚だった。

アクアマリンダブルフック9時を過ぎると、餌釣りのオッチャンが下流でドボンドボンとやり始めるし、FFMが一人来たので、場所を譲ってあっさり撤収。私は一匹釣れれば満足である。

今年もアメマスの遡上が少ないようで、苦戦を強いられそうだが、11月の中旬にひとつ上がれば、私としては上出来である。

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