ひと月前は雪に閉ざされていた川も、ボツボツ釣れるとの情報が入ってくる。十勝川は雪代ですっかりカフェオレ状態なので、雪代がゆっくり出て、それほど濁らない日高から流れ出る川に行くことにした。
道すがら、フクジュソウが咲いているのを撮ったり、フキノトウやミズバショウを眺めたりしながら、チンタラチンタラと川に向かう。
日高山脈沿いに走っていると素晴らしい眺めである。風が強くすっきりした空気なので、まるで迫ってくるように山脈が見える。この雰囲気を何とか・・・と画像をつないでパノラマ風にしてみたが、結局小さくなってしまい、迫力がない・・・。山の大きさは表現するのが難しい。(画像にポインタを置いてグリグリ!)
さて、川に着くとトンでもない強風が吹いている・・・しかも背後にある丘のせいで風が巻き込み、風向が一定ではない。これは振りにくい・・・。
しかし「まあ、何とかなるだろう」といつものいい加減さが頭をもたげ、とりあえずやってみることにした。#6のロッドにタイプ4のヘッド・・・フライは胸のパッチに着いていたウーリーバッガーを結んでみた。
川に入って、第一投・・・流芯に打ち込み、シューティングラインを出しながら、巻き癖を取っていたら、手にグイグイとアタリが来た。
あまりに急だったので、アワセも適当に急いでロッドを立てると、グイグイといい引きが伝わってくる。何と言うラッキー!! たまにはこんなこともないとやってられない。
寄せてみると良い型のアメマスである。フライがどこにセットされているか確認しようとしたが、見当たらない。ネットに入れて、フライを探すが、やはりない。何と完全に口の中に飲み込んでいた。手を当てると二回とちょっと、40台中頃から後半か・・・胸びれと尾びれが薄い黄色のきれいなアメマスだった。
ナチュラルで流れるフライの威力か・・・・ドラグをかけて流すばかりがウェットではない。あらためてナチュラルドリフトの大切さを痛感。
よし、これは幸先がいい、と気合を入れて流すが、それっきりアタリが一回あっただけ・・・・。しかし、この強風の中、流れの中でライズがあった。見間違いかと思い、確認するとやはりライズしている。これはインターミディエイトかフローティングがいい・・・しかし、今日は深みを探る予定だったので、タイプ2、4、6しか持って来ていない。
仕方ないので、タイプ2にロイヤルプロフェッサーの#10を結んでライズの付近を流す。数キャスト目、怪しげな所でロッドティップを止めて誘うとゴンと来た。40台前半のアメマス。
その後、二時間ほどやってみたが、どうも続いてくれない・・・まあ、ボウズ覚悟で川を見に来たつもりが、二匹もお恵みがあったので、私としては上出来である。暖かい春の釣行・・・寒さに震えながら、川の中で洟水をすすっていた頃から考えると、風は強かったが、天国だった。
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ウェット |
上士幌釣行? |
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花鳥魚月 |
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