’06年7月2日 某川





釣り場への道釣りに行ってなかった訳ではないが、たいした釣果がなかったので、しばらく振りの更新になってしまった。今回の釣行もたいした釣果ではない(本領発揮か?)が、そんなことを言っていると釣行記がUP出来なくなるので・・・。

何度か日曜日に用事が入ったので、ちょっと久しぶりの釣行になった。もう雪代も終わっているだろうと思ったので、山深い川に行くことにした。5月に行った頃は、まだ茶色の多かった山道もご覧のように緑深くなり、気温も22、3度はあったと思う。

この川は在来のオショロコマ以外にも世代交代を繰り返すワイルドなニジマスがおり、時には大物にもめぐり合えるチャンスがある。しかし、熊の領域に入らせてもらうので、早朝夕方のゴールデンタイムはなるべく避けた方がいい。もちろん熊除けの鈴を着けているし、ベストのポケットにはカウンターアソルトが入っている。

午前10時頃に入渓。ちょっと緑に白を混ぜたような水の色をしている。まだ雪代が完全に収まっていないようだ。


白いオショロコマ周りの様子を良く観察する。熊の食み跡がないかどうかをしっかり確認。川原に足跡がないかも良く見ながら川に下り立つ。ロッドは4番、ラインはウェイトフォワード4番のフローティング、リーダーは4Xの9ft。ニジマスのいいのが来ても4番の4Xなら何とか対応出来る。

まず、様子見にロイヤルプロフェッサーの10番を結ぶ。入った瀬に何気なく放り込む。まさかと思っていたら、グンッと当たる。20cmほどのオショロコマが釣れていた。天気もいいし、かなり活性が高いようである。

実はこの川は本命の川ではない。この川を下った所に合流点があり、その部分からが本命の川である。この支流はおまけであるが、面白いように各ポイントからオショロコマが出る。ダウンアンドアクロスをすると自動的に釣れてしまうほど魚が濃い。まさかな〜と思われる所を突付いても出る。やがて合流点が見えてくる・・・。



ニジッコ、まるでブラウンみたいいよいよ本命の川に着き、広く深く碧色の水を湛える合流点で一息入れているとライズが見られる。ドライフライは持って来ていない(私はウェットを多用する)ので、フライをグレートセッジに変えて、ペーストフロータントを塗る。これで十分ドライフライの代わりが出来る。上流部に回り込みライズポイントの1mほど上に落とし、軽くドラグを掛けて流速よりちょっと遅く流すと一発で出た。20cmちょっとのニジッコである。

リリースしていると上流部でまたライズがある。今度はそちらに行ってキャッチ。するとまた別の所で・・・とライズを一通り釣るが、全部20〜25cmほどのニジッコばかり5匹であった。

ライズが見当たらなくなったので、今度はフローティングラインの先端に6番タイプ2のシンキングラインを3ftほど繋いでシンクティップにする。リーダーも全長6ftほどの短めにチェンジ。今度は深めを流して、下にへばり付いている魚を狙う。フローティングラインを使うウェットなら、長めのリーダーにすると深めを流れる。しかし、シンキングを使う時はライン自体が沈んでくれるので、リーダーは短めの方がフライは深めを流れてくれるからである。


グレートセッジ、夏の必携フライナチュラルに流して、沈む時間を稼いで、手前の駆け上がりがあるだろうと思われる付近(少し色が変わっている)でロッドにストップをかけて、フライを浮き上がらせる。グッと引き込まれるアタリがあると、一呼吸置いて合わせる。

この釣り方を始めると、ニジッコとオショロコマが半々で釣れ始めた。ちょっとサイズが上がるかと期待したが、同じようなサイズばかりであった。広い場所で、延々釣れ続けるのでなかなか移動のきっかけがなかったが、いい加減飽きたので、終わりにする。

さて、次のポイントに釣り下るかと思ったら、下流から釣り人が・・・。お互いの姿を見た時、両方とも同じことを思ったのか、そのままUターンした。「彼が釣った後を釣っても意味がない」。 それにしても、彼はいったいどこから入渓したのだろう? ここはかなり厳しい渓相で、途中で入る所を私は知らない。トンでもない藪漕ぎを敢行したのだろうか?

たった一ヶ所だけだったが、もう十分に楽しんだので、今日はこれで上がることにした。ヘロヘロになって車に辿り着いた時は午後1時。約3時間の釣りだったが、久しぶりに険しい川を歩き、藪を漕いだので、足はパンパンになり、筋肉痛が取れるまで丸3日かかってしまった・・・オッサンになった証拠だろうな〜・・・。




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