’10年5月2日 某川アメマス釣行






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世の中一週間の連休などと言う話も聞かれるが、カレンダー通りの休みしかない私には、実質この日がゴールデンウィーク4連休のスタートである。

腐れ縁の相棒との釣行は山の中のアメマスが釣れる川である。午前8時くらいに川への道に取り付く。

GWと言ってもその川への道は、ご覧のようにまだ雪がいっぱい残っている。平地ではもうすっかり融けてなくなっているが、標高の高いこの川は毎年、この時期に入れるかどうか微妙な所である。今年は誰も入った形跡がなく、ご覧のように道の雪の上には、轍がなかった。




もしスタックすれば、掘れば良いだけのことである。車の性能を信じて強行突破し、ようやく釣り場近くまで辿り着いた。川を見ると、雪融けの水が山からドッと流れ込んでいるが、ここは濁りという言葉と無縁の場所で、相変わらず見事なジンクリアである。しかし、水量の多い日は魚の居場所を絞れないという恨みがある。

雪に阻まれ、いつもよりちょっと手前で車を停めて、テクテクと雪の中を歩いて釣り場に着く。気温は15度ほどの予報が出ていたが、風が強く、ここは風が巻くので、キャストしにくい。長尺の方が有利かと思い、8番13ftにタイプ2のシューティングヘッドを乗せて振り始める。

リーダーは12ftほど、ティペットは3X、フライはリードにポーラーシュリンプ4番、ドロッパーにブラックアンドジェイ6番、リードとドロッパーの間隔は80cmほどと広めに取った。リードを深みに、ドロッパーを中深にと思ったからである。

と、すぐにリードにアタリがあり、45cm程度のアメマスが釣れた。野太くゴンゴンと潜ろうとするアメマス独特の引きを楽しむ。その後、すぐにもう一匹。


これは調子がいいと思ったら、後が全然続かない。水量が多く深くなっているので、タイプ2では沈めるのに時間がかかる。少しでも早く魚がいると思われる所にフライを送り込むために、タイプ4に換えることにした。が、8番のタイプ4のヘッドを巻いたリールを忘れて来ていた・・・・。最近、忘れ物が多い。

そこで、予備ロッドとして持って来ていた6番9ftにタイプ4のヘッドでやってみる。私はシングルハンドが好きで、条件さえ許せば、シングルを多用する。しばらくアタリもナシが続く。そこで、立ち位置を変えてやると、ゴツンと来た。50UPのこの魚はちょっときわどいフッキングだったが、ゴリゴリとくる引きを堪能出来た。


6番でこのサイズはなかなか楽しい。すぐに同じ場所で、もう一匹。ここには群れがいるか、と期待したが、先ほどと同様、二匹で打ち止めになってしまった。


釣り場に入った時は薄っすら曇っていたが、だんだんと陽の光が差し込んできた。ここは何が魚のスイッチになるのか全然予想がつかない。陽の光がスイッチになってくれと思いつつキャストするが、どうも続かない。そこで、リーダーに4Xのティペットを3ftほど追加して、ヘッドとフライの位置を離してみた。

さらに、カケアガリ手前でロッドティップを持ち上げ、擦り上げるようにフライを操作する。と、ゴンと来た。その後、同じ手法でもう一匹追加。今度こそこれがキモだと思ったが、やっぱり二匹で打ち止め・・・・。相棒も同様に即打ち止めに苦戦していた。

アメマスの水中写真に挑戦するが、フレーミングが全然解らないし、ピントも怪しいし、なかなか難しい・・・・。


昼過ぎ、二人でおにぎりを頬張りながら、川原で「ああでもない、こうでもない」と何とか突破口を探るが、もちろん結論は出ない。ここの魚は毎度こんな調子である。

「魚はどこだ〜?」「何喰ってんだ〜?」「やる気あるのか〜?」等とボヤキつつ、昼からも風に煽られながら、ロッドを振り続ける。昼からは私にお恵みが一匹あり、午後2時過ぎに納竿。私が7匹、相棒が4匹の釣果だった。

私は6匹がポーラーシュリンプに来たが、相棒は色んなフライにヒットしていた。全然統一性がなく、これもよく解らない。難しくもあり、楽しくもあり、いつもここでの釣りは疑問符がたくさん着くが、それが良さでもある。雪の残る山の中、素晴らしいロケーションに囲まれ、ボヤキつつ、喜びつつロッドを振って、帰途に着いた。


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