’10年5月3日 十勝川ニジマス釣行






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昨日は日高山中の川でアメマスを釣ってきたが、今日は昼過ぎから十勝川に入った。

今の時期に十勝川は普通釣りにならない。山からの雪代がドッと入り、濁りが強く、水位もすごく高くなるからである。しかし、盲点のようにある川との合流では、気合があれば何とかなる。

この日の午前中の情報があったので、ある程度の増水は覚悟していたが、入ってみてビックリした。ご覧のように、ベストが濡れるほど立ち込まないとバックが取れないのである。




十勝川の水は白と緑と茶を混ぜたような、この時期特有の色をしており、とても魚がいるとは思えない。しかし、合流付近では澄んだ水が十勝川の水と線を引いたように分かれている。この澄んだ水の流れている所にニジマスがいる。

午後3時頃に入ったが、風が吹くのでハッチした虫が飛ばされ、あまりライズは見られない。もちろん、ドライフライで釣ろうとは思っていない。私はウェットフライオンリーだが、ライズがあるとやっぱり流す所を絞れるので、助かる。川面を見ていると、時々ライズがあるが、どうも場所も間隔もイマイチ決まっていないようである。

とりあえず、ハーディーズフェイバリット8番をリードに、ダンケルドトラウト8番をドロッパーに結ぶ。リーダーは3Xの10ftほど。ロッドは6番9ft、ラインはインタミのヘッドから始めてみる。が、一時間ほどアタリも何もない。


そこでラインをフローティングのヘッドにチェンジ。場所を、合流している川の上流側に少し移動する。ライズが見られるので、その付近にフライをデッドで流したり、ロッドストップでターンをかけたりして誘うが全然反応がない。

フライを、リード12番のシルバーマーチブラウン、ドロッパー14番のオリジナルフライにチェンジ。ライズポイントの上流に落とし、デッドで流していると、ズンと来た。

最初はそれほどでもないと思った。が、近くに寄せられて、私の姿を見た瞬間、魚のエンジンが掛かったようだ。反転して凄まじいスピードで下流に走る。リールをパーミングしてかろうじて止める。

オリジナルフライ
Hook
ウェットフック 10番〜14番
Thread
ブラック
Tail コックフェザントテールファイバー数本
Body
ピーコックハール
またはコックフェザントテール
Rib
ファインゴールドオーバル
Throat
レッドコック
Wing
ポーラーベアーのアンダーファー
Head
ブラック



リールのドラグを調整して、じわじわと寄せる。流れの中で定位させてプレッシャーを加え続け、消耗を待とうとするが、全然言うこと聞いてくれない。上に下に右に左に走り回って、なかなかじっとしてくれない。5分ほども頑張っただろうか・・・ようやく大人しくなってネットに入ってくれた。ドロッパーのオリジナルフライが口の角に掛かっていたが、口切れ寸前・・・きわどかった。

46cmだったが、体高がけっこうあり、しっかり太った良いニジマスだった。大きな川で強い流れの中に棲むニジマスは筋肉の質が違うのか、素晴らしいファイトを見せてくれた。しばらく川の中でホールドしてリリース。その後、6時過ぎまで粘ってみるが、結局この一匹だけだった。


このフライ、実は知床で使うために、真夏のテレストリアルを意識しているオショロコマ用に作ったものである。しかも廃物利用で、ポーラーベアーのアンダーファーをウィングに使っている。ストリーマーやウェットに長いガードヘアーを使い、普通アンダーファーを捨てるが、それがもったいなくて作ってみたフライである。

オショロコマやイワナによく効き、普段は渓流で使うフライだ。まさか、これがこんな時に役に立つとは思わなかった・・・。






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