’11年4月10日 アメマス釣り






2月に一度十勝川に入ったが、見事に丸坊主、3月の休みに集中的にやってみようと思っていたら、東北大震災があった。あの状況を知りながら、暢気に川に浸かって遊ぶのもどうかと、しばらく釣行は見合わせていた。自粛というより、そういうことをふと思い出すと、心底から楽しめないからだ。

4月に入って、「よし、いっちょうやってみるか」という気になった。しかし、「どこに入る?」である。この時期、十勝川はもうデロデロ&大増水状態で、釣りにはならない。小河川のニジッコ、ヤマメ、イワナは何とかなるが、ここはひとつ大きめの魚が釣りたい。そこで偵察がてら、てつろうさんと一緒に山の中のアメマス川に行くことにした。

ここは標高が高く雪が遅くまで残り、毎年ゴールデンウィークの頃に入れるかどうかの釣り場であるが、今年は少なめだったので、「もしかすると、入れる?」と淡い期待があった。釣り場への道にはすでに轍があった。途中、ギアをローに入れて進む場所もあったが、何とか入れた。例年より20日ほど早い。午前11時半頃ようやく釣り場に到着。左右の山はご覧のように雪がどっさり残っている。




先釣者が一人いたが、私達が入ってしばらくすると帰り、完全に二人だけの釣り場になった。今日の私のタックルは12ft6in 6番ダブル、タイプ4のSTライン。ドロッパーシステムで二種類の全く違うフライで探ってみる。

微妙なアタリがあり、アワセをくれると乗るが、即バレ・・・これが三回続いた。活性が高くないようで、口の先でつまむようにフライを捉えている。ここは魚のスイッチが入っていないとひどい目に遭う所なのでイヤ〜な予感がした。

2時間、二人とも釣れなかったが、ようやくてつろうさんにヒット。40台前半のアメマスだった。私は万遍なく広い範囲をじっくりと探ってみる、が釣れない。フライの色、サイズも頻繁にチェンジ、深度もタイプ2STに変えるなど、考えられることは一通りやってみた・・・・が、やっぱり釣れない。




アメマス
流れのある所にフライを打ち込み、ゆっくり沈めて巻き返し付近に来るとラインを張ってスローリトリーブ・・・・ようやく一匹掛かった。40台前半、これくらいが今日のアベレージだった。

このやり方が今日のキモだったようで、同じパターンでやってみると、またヒット。今度はかなり強く、グングンもっていくパワフルな57cmだった。

てつろうさんと交互にそのやり方を試すと、面白いように魚が掛かる。口の先にかろうじて掛かるのではなく、ご覧のようにジゴクにガッチリ掛かっている。4投連続ヒットを含め、忙しいほどのラッシュになった。ちょうど活性の高まる時間と重なったのも原因の一つかもしれない。








ダブルヒットてつろうさんが釣果の写真を撮っている間に私がヒットしたので、並べて写真を撮ってみた。

どれくらい活性が高かったかと言うと、一匹ヒットした直後、ズシンとさらに重くなり、リードとドロッパーにダブルヒットするほどだった。私のダブルヒットは一匹がバレてしまったが、てつろうさんもダブルヒットして「80UPだぜ」とご満悦だった。

一時間半ほどの間でラッシュは終わったが、私もてつろうさんも満足の釣果だった。

しばらく釣りに行ってなかったので、心地よい右腕の疲れが妙に懐かしい釣行だった。


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