’11年10月9日 某湖ニジマス釣り






長く釣りをやっているが、今まで船で渡してもらったり、船から釣りをしたことはなかった。湖でのボートのアドバンテージは計り知れないものがあり、いつも沖行くボートを指をくわえて見ていたが、この9月に中古のゴムボートを釣り仲間のてつろうさんと買った。

今日が初めてなので、操船の練習と思って午前9時過ぎに岸から2人で漕ぎ出した。分からないことだらけであったが、案ずるより産むが易しの例えどおり、乗ってみると思っていたよりずっと快適だった。紅葉を見ながら湖面を滑るように進む。

ロッドは6番の9ft、リーダーは3X、ST2にフライはとりあえず小型の黒系ストリーマーを結んでみる。



ライズが散見されるが、あまり近づいてはいけないものと遠巻きにして狙うが全然反応がない。てつろうさんはライズをドライで狙うがやっぱり反応がない。

岩がせり出した所で、何度かライズしているのを見つけて、てつろうさんがトライ。私はボートが一定の場所に留まっていられるよう操船に専念する。何度めかのキャストに反応があった。

5番のロッドがグニャリと曲がり、ラインが垂直に湖面に刺さっている。私はボートの下に入られないように操船する。なかなか寄せられず、何度かロッドをのされることもあった。ようやくネットに入れたのは50UPのよく太ったきれいなニジマスだった。周りを見るとヒットした所から30mほどは移動していた。



私はラインをインタミ、フライをウェットにチェンジする。カメムシライズは終わっているが、まだカメムシへの意識もあるようなので、リードに8番ダンケルドトラウト、ドロッパーに12番アイリッシュグラウスを結ぶ。いずれもオレンジがカメムシのお腹を連想させるかも知れないと思った次第だ。ドライが有利だとは解っているが、「ウェットで釣りたい病」罹患患者としては、どうしてもこだわりたいところだ。

至近距離の小さいライズが連発する場所に投げる。10ヤードのSTヘッド程度の場所である。リトリーブに入った瞬間、グッと来た。

ラインが真下に引かれる感覚は、今まで岸からばかり釣っていたので、なかなか新鮮だった。ドロッパーのアイリッシュグラウスを捉えたのは40cmほどのニジマスだった。




ボートでプカプカ浮かんでいると岸から釣るのとは全く違い、至近距離に魚がいるのが実感できる。遠巻きにライズを狙うのではなく、意外と近くに美味しい所があるのだと知った。岸からでは何を捕食しているのか全く不明だったライズも、ボートに乗っているとはっきりと判る。風とわずかな流れで出来たフィーディングレーンみたいなものも見えるし、陸からは釣りが出来ない風裏の岸際に魚が集まるなど、ボートに乗っていて解ることがたくさんあった。

接岸できる所にボートを着けて、岸で遅めの昼ごはんを食べる。とても岸伝いでは来られない場所である。おにぎりを頬張りながら、対岸の紅葉を眺める。

私はラインをフローティングのSTに換え、フライも12番のイエローアンドパトリッジのリードのみに換える。ぶら下がり状態で誘ってみようとの作戦だ。ライズがある付近に打ち込み、一呼吸置いてリトリーブに入ろうとした瞬間、ラインが持っていかれた。フォーリングで喰ったようだ。アワセが甘かったので、少々心配だったが、完全に口の中に入っていた。40台半ばの丸々としたニジマスだった。


午後3時前になると風が強くなり、ライズも見られなくなったので、上がることにした。歩いて探索していてはとても回り切れない程の場所を探れる。今まで見ることも出来なかった場所で釣りが出来る。湖面を流れる虫がはっきり見える。やっぱりボートはありがたいな〜と、意見の一致をみて終了。ただ、座ったままのキャストはなかなか難しく、手がパンパンになってしまった。

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