毎年、ゴールデンウィークに楽しんでいる川は、今年は雪が異常に多かったため、水位が高くて釣りにならない。里の川は水が澄み、何とかなるが如何せん人が集中してトンでもないことになっている。
しかも天気予報によると3日は午後から雨、4日は一日暴風雨の予報が出ている。こりゃ、3日の午前中しか釣りが出来ないな、と早朝7時前に家を出る。しかし、天気は悪いし、人は多いし、魚は少ないだろうと思うとテンションがあがらず、ぼ〜っとしていたせいかフィッシングベストを忘れてしまった・・・・。
取りに帰ってようやくスタート。てつろうさんと近場の川に出発する。橋の近くに行ってみると車が一台もない。こりゃラッキーと早速入渓。今日は4番ロッドにウェイトフォワードのフローティングライン。リードにフリンフのジンジャーウィングレス10番、ドロッパーにマーチブラウンフリンフ10番を結ぶ。橋の付近は抜かれているだろうが、一応流してみる。小さいブラウンが二匹出ただけだった。
ジンジャーウィングレス | |
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ウェット用フック10〜16 |
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イエローシルクスレッド |
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ジンジャーヘンハックルファイバー |
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ゴールデンブラウン |
rib | ゴールドファインティンセル |
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ジンジャーヘンハックル |
フリンフ、聞き慣れない言葉だろうが、フライとニンフの中間、Fly
と Nymph をつないだ造語で Flymph となった。羽化途中のステージにある水生昆虫のイミテーションで、今風に言うとイマージャーである。まだイマージャーと言う言葉がなかった時代に作られたフライパターンである。
別名ウィングレスウェットフライと言い、その名の通り、ウィングがないウェットフライである。ただ、通常のウェットフライと違い、ハックルをボディ前部の三分の一程度まで巻く。私は半分くらいまでハックルを巻くこともある。4回転か5回転でハックルをボディ側に持って行き、スレッドで縫うようにアイ側まで戻す。
テールの後部にスレッドを2、3回入れ、ご覧のようにテールを少々立ち上がらせるように巻くのもフリンフの特徴である。ボディを巻く時、ダビング材をなるべく突き出すようにするため、荒くダビングを施す方が良い。この荒さが気泡をまとい、魚を誘惑するので、巻く時の要注意ポイントのひとつとなる。
私はデイブヒュージと言う人の本でパターンを知り、15年ほど前からちょくちょく使っている。Dave
Hughes 著「Wet Flies」 ISBN
0-8117-1868-9 。
川を見ながら、遡っていく。少し深みになっている所があり、てつろうさんが小さいブラウンを掛けた。私はアップで投げ、フライラインの先に集中する。
フッとフライラインが引き込まれたので、ロッドを立てる。いきなりニジマスがジャンプを繰り返す。良い所にしっかり掛かっているだろうし、ティペットは3Xなので、全く心配なくファイトを楽しめた。
35cmほどのニジマスだったが、なかなかの元気モノで楽しませてくれた。ジンジャーウィングレスは予想通り口の角にガッチリ掛かっていた。アップで食わせると大抵の場合、反転してフライをしっかり捉えるので、良い所に掛かってくれることが多い。
その後、ソフトハックルフライのマザーズデイカディスでニジッコを一匹追加して、別の場所に移動。しかし、そこでは2人にお恵みはなかった。私は堤を下る時、しりもちを搗いてしまい、イラクサに触ってしまった。その後手が痒くて仕方なかった。これからの時期、イラクサがある所は私にとって恐怖である。
天気がかろうじて持っているので、さらに場所移動。川底が岩盤になっており、えぐれが大きく「いかにも」と言う所である。フライはリードにジョンスペンサー10番、ドロッパーにダンケルドトラウト8番を結ぶ。流心脇を流すと水面直下を流れるダンケルドを魚が捉えるのが見えた。
なまじ魚が見えると早アワセしがちである。思わずロッドを立ててしまった後に「ヘタこいた」と思ったがご覧のように口の中にしっかり掛かってくれていた。30cmほどのブラウンだったが、これもなかなかよく引いてくれた。その後、てつろうさんにも30UPのニジマスが来たが、そろそろ天気が怪しくなってきたので、昼過ぎに納竿。
GWのこの川で、他の釣り人会ったのは奇跡的に一人だけであった。天気が悪いとの予報が出ていたので、入渓を控えた人が多かったのかもしれない。人だらけで入る所もないだろうと、ほとんど期待せずに家を出たのだが、案外のんびり楽しめた。質量ともに少々情けないが、私にはこれで十分であった。
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12年3月11日 十勝川 | 釣行記メニュー | 12年6月12日某川アメマス |
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花鳥魚月 |
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