’12年6月12日 某川アメマス釣り






6月の第二火曜日は毎年休みになる。どこに行こうかと迷っていたが、やっぱり山の川でアメマスを釣ってみたくなったので、行ってみることにした。5月、この釣り場に入った時、トンでもない水量で、釣りにならなかった。

昼前に到着。車の温度計では8.4度と涼しいを通り越している。霧がかかり、太陽はどこにあるのかも解らない・・・。こりゃ寒い釣りになりそうだ。ひと月経った今日、入ってまず目に着いたのがこれである。私の背の二倍ほどの高さの枝に流木が引っかかっていた。この高さまで水が上がっていたのかと、改めて驚いた。周りの木を良く見ると所々に同様に流木が乗っかっている。

しかし、今日の水量は渇水と言っていいほどの乏しい量で、魚の警戒心がマックスになっている。高みから様子を見ると所々にアメマスの姿があるが、群れと言うほどの数ではない。これでスイッチがオフだったら悲惨な結果になるだろう。


ロッドは6番9ft、ラインはインタミのST。水はジンクリアの低水位なので、ティペット3Xを足し、ちょっと長めの13ftほどにした。リードにカナダの12番、ドロッパーにダンケルドトラウトの10番を結んで投げ始める。

数投目にグッと来たが、食いが浅いのか乗らない。しかし、全くフライに興味を示さないわけではなさそうだ。この状態なら、何とかなるかもしれない。その後もチェイスがあるが、ターンしてしまう・・・。ライズが時々あるが何を食べているのかよく解らない。こりゃ困ったな〜と思いつつ、とりあえずライズ付近に投げてリトリーブを繰り返す。

10分ほどした時、ようやくしっかりとしたアタリがあり、ラインハンドでアワセを取れた。澄み切った水なので魚の姿がはっきりと見える。水温がある程度高くなった時期のアメマスはなかなかよく引く。リードを食ったアメマスは50UP、馬鹿でかい尾びれをしていた。道理で引くはずだ。尾の付け根付近がきれいなコバルトブルーで、背中は紫に近い美しい色をしている。坊主を逃れてホッと一安心。


河原にへたりこんで一本立てていると、虫が飛んでいる・・・。帽子で捕まえてみると、写真のような羽化したてのカワゲラだった。緑の体に白い羽なので、リードをリトルオリーブフリンフに、ドロッパーもグリーンアンドパトリッジにチェンジ。

ライズ付近に投げると、着水と同時にリードにガバッと出た。まるでドライフライで釣っているようだ。二匹目は40後半。これは狙い通りだった。

しかし、連発でこない。まあ、魚の数が少ないので、仕方がないかと思いつつ、キャストアンドリトリーブを繰り返す。





リトリーブしているラインハンドが濡れると冷たくてかじかんでくる。吐く息は白いし、まるで冬の釣りである。バイトがあるが、食いが浅いせいかバラシを連発してしまった。

ピックアップ寸前でフライに猛然とアタックしてきたアメマスが見えた。一瞬ロッドがピクッと動いたが、かろうじて思いとどまり、しっかり反転したのを見てから、グイッとアワセた。グリグリと良い手応えが伝わる。

これも40後半だった。その後、ビデオを回してみたが、その時は30後半のアメマスが掛かっただけだった。いずれも今日のヒットフライ、リトルオリーブフリンフに来た。この配色が今日の当たりだったのだろう。


寒くはあったが、周りの木々が青々と茂り、きれいな水の中からきれいなアメマスが釣れる。のんびりと河原で休みながら、ゆっくり楽しめた釣りだった。3時頃に納竿。ほんのわずかな時間だったが、良いロケーションでの釣りを十分堪能できた。







12年5月3日ブラウン、ニジ釣行 釣行記メニュー 12年6月24日ニジマス釣り






十勝の自然とフライフィッシング Menu

TOP

十勝の魚
My Fly Box
ウェットフライ入門

釣行記
写真と随筆

自然の中で

自然の音声

十勝歳時記
十勝川の四季

リンク
掲示板
おまけ
花鳥魚月

ご意見、ご感想は

flyman●octv.ne.jp

巡回ロボットによるメールアドレスサーチ防止のため「@」を「」に置き換えています。 お手数ですが、コピー&ペーストをしてアドレス中の「」を「@」に打ち直して送信して下さい。