’13年7月1日 某川釣行






月曜日だが、夕方に少し時間を作って偵察に行った。

と言うのは、釣友にこの川の偵察を約束していたが、日曜日は行けなかったからだ。メインの偵察を終えて、その後時間があったので、あちこち様子を見に行ってみた。

ウェーダーを履いて川の中をフラフラとするが、先週捻挫した左足が少し痛む。治りが遅くなっているのはオッサンの証拠でもある。

温度は夏日で、セミの声も聞こえるし、虫もかなりの数が飛んでいる。汗を拭き拭きポイントポイントを見て回るがこの条件で魚の気配が感じられない。いつもだったらライズがあっても不思議のない所だが、全く沈黙している。サラッと流してみるがもちろんアタリのアの字もない。やはり低水温の影響がモロに出ているようだ。

水温は上流から数キロ間隔で三ヶ所で測ったが、12度、13度、14度と少しずつ上がっている。

一番下流の三ヶ所目でライズがあった。定期的にライズしているので、取れるだろうと入ってみることにした。

ロッドは5番とどちらにしようかと迷ったが、思わぬサイズがいる場所なので6番、ラインはフローティングのWF。ティペットは全長12ftほどの3X。フライはカゲロウ、トビケラ、カワゲラ、ガガンボなど様々な虫が飛んでいたので、ご覧の二つでやってみることにした。リードにブループロフェッサー、ドロッパーにハーディーズフェイバリット、私の中で必殺コンビである。このペアであれば大体は何とかなるので、軽く考えていた。ライズを見ていると、時々体まで出るほどやる気満々で出る。けっこう良いサイズのようだ。

ダウンクロスでやることにして、ライズの上流に落とし、ナチュラルにライズポイントを通過させたり、ストップをかけて誘ってみるが全く反応がない。ライズが止まると暫く川の中で待ち、またライズが始まると流してみる。フライも色々チェンジし、流す深さもかなり幅を持たせてみたが、見事に空振り。熟視していても何を捕食しているのか全く特定できない。モンカゲのようにも見えるし、ガガンボのようにも見えるし、木の陰なのでテレストもありか・・・?水面下を流れるモノかも・・・?あぁ〜、ワカラン!?

ようやくヒットしたと思ったら、お子ちゃまである。連発でニジッコが出たので、ライズが止まってしまった。「う〜、腰が痛い」と呻きながら、川の中で杭になって待っていると、約10分後またライズが始まった。


その時点で川に入って既に一時間半ほど経っている。川原の木々にクリーム色の虫が大量にまとわりつきだした。ヒゲナガがハッチしているようだ。今までも飛んでいるのは分かっていたが、それほどの数ではなかった。今はかなりの数に増えている。

ドロッパーを外して、リードにシルバーセッジの10番を結んで流す。このフライでダメだったら、万事休す、のつもりだった。

ライズポイントをフライが通過するが、何も起こらない・・・通り過ぎてピックアップしようかと思った瞬間、ドンと来た。手元のラインを引っ張り出し、さらにリールを逆転させて下流に走る。「ありゃ、これはまずいな〜」と思った。と言うのはこの場所、川底に大きめの石がゴロゴロしており、そこに潜り込まれる可能性があるからだ。

ロッドを高く掲げて、なるべくラインを水中に入れないようにして、石に巻き込まれるのを防ぐ。石が少ない所を知っているので、そちらに誘導する。流れが少し緩やかで深い所に誘導できたので、なるべく無理をせず、リールのドラグを使って体力を削っていく。

7、8分も頑張っただろうか、ようやくヒラを打ったので、寄せにかかる。浅い所での取り込みが得意ではないので、わざと自分から深みに入っていき、腰の高さでネットイン。メジャーをあてると51cmあった。リリースして即納竿。この一尾で今日は十分であった。

たった一尾の釣行記と言うのも大げさだと思われるかも知れないが、私の中では価値のある一尾であった。苦労して獲った証拠が胸のフライパッチである。フライを留める所がないほど満タンになっていた。





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