’13年8月12日 知床釣行






毎年8月11日に仕事を終わらせると、ホッとする。

車の後部に簡易ベッドを積み込み、釣り道具とチェックし、午後8時ころに知床に向かって出発。今年は天気がよくない。道中ずっと霧雨で4時間後にいつものテン場に着いた時も霧がかかり、星空は臨めなかった。この日は毎年ペルセウス座の流星群が極大を迎える頃で、一応一眼とワイドレンズを持って来ていたが、撮れなかった。

気温は10度台半ば、この数字を聞いて「まさか」と思われるだろう。と言うのは今年は高知で40度超えの日が連続しているからだ。しかし、ここ知床は同じ日本語が通じる所と思えないほど涼しい。

やることがないので早々に寝袋に潜り込んで寝る。

明けて12日、7時過ぎまでぐっすり寝込んでしまった。

天気は相変わらず、しっとりとした霧雨がずっと続いている。車外温度は14度、これは涼しいを通り越している。朝ごはんをかき込み、準備をして入渓点に移動。ロッドは二番-三番の竹竿「のきばしら」、去年ここ知床で折ってしまったが、復活してのご奉公だ。

ここ3年ほどやっていなかった所に入ることにしていた。川に降り立ち水温を計ると11度。これは低い。ご覧のように霧がかかり、風景がうっすらとボケている。

思ったとおり、表層にはあまり興味がないようで、ビーズヘッドを着けたフリンフをゆっくりした流れに沈めると反応がある。

懐かしい風景の中、ゆっくりとポイントを拾っていく。渓相は少し変わっているが、大場所はそれと解る特徴を残しているので、数年前の記憶が蘇る。

ちょっと出が悪いが、じっくり沈めてラインを張ると反応がある。元気でよく太ったオショロコマは「のきばしら」にちょうどよく、深みでかかるとロッドを満月にしてくれる。下のYoutubeをご覧になると「このベロベロ竿でラインを飛ばせるのか?」と思われるかも知れないが、これでも15ydくらいは投げられる性能がある。

釣ってはリリースを繰り返していると、左手に水しぶきが掛かり、袖が濡れる。これが冷たい。左手がかじかんで来たので、川原で一本立て、ゆっくりする。「本州の方では今日も40度付近の気温になっているんだろうな〜」・・・と思いながら、フリースを来てこなかったことを後悔していた。

水温計しか持っていないので、霧雨がかからない近くの岩に乗せておいて気温を計ってみると15度しかない。

足の指を動かしてみても濡れた感じがない。この知床釣行の直前、ウェーダーを修理しておいて本当に良かった。私の夏用ウェーダー、もはや限界をはるかに超え、年に二回は補修をすると言う超ポンコツである。もし、この状況で足が濡れていたら、かなり厳しいことになっていただろう。

左手が温まってきたので、釣りを再開。安物であるが、HDが撮れる防水ビデオで水中のオショロコマの様子を撮る。1カット15秒ほどを、二回撮った。しかし手が冷たくて三回目はやる気が起きなかった。このビデオ、家に帰ってよく見ると、底付近にヤマメやオショロコマがけっこう写っていた。ほんの30cmほどの深さの所なのに、こんなに魚がいるとは・・・・豊かな川である。下のYoutubeの水中撮影の部分をよくご覧いただきたい。

今年は少し水が多めなので、渡渉できない所に行き当たった。無理をする必要もないので、そこで引き返すことにした。昼前に車に戻り昼食。今年はスマホに変えたので、かなり繋がりがよく、掲示板にレスをすることも出来る。便利になったものだ。


午後三時頃までゆっくり休み、次の場所に移動。車に常備している衣類入れからフリースをだし、着込む。ここは7年ほど前によく入った所で、バカみたいに釣れた場所があった。しかし、そこは流れがすっかり変わってしまっていた。そのかわり、ちょっと上流でいい場所を見つけ、小一時間一ヶ所で楽しめた。

夕方には毎年8月12日にいる場所に移動。ここは昔ほど釣れなくなってしまったが、この日この時この場所にいることが当たり前になってしまっている。大雨で入れなかった時以外、必ずここに立っている。ダメになったと言ってもそこそこ釣って、午後6時半にはあがる。

車で晩ごはんを食べると眠くなり、8時には寝てしまった。夜半、寒さと屋根に当たる雨音で目が覚めた。翌日の予報を見ると午前中は雨のようだ。朝にちょっと釣って、以久科原生花園と小清水原生花園に行くつもりだったが、雨では諦めざるを得ない。さっさと帰ることにした。

今年は同行者がなく、単独釣行だったので、新規開拓はせず、昔入った所ばかりに入った。流れがすっかり変わり「初めまして」の所、あまり変わっていない大場所、特徴のある木が思い出させてくれたポイント、懐かしくもあり、新しくもある釣行だった。

今年のテーマ「温故知新」、達成だった。






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