’01年4月22日、25日 良型アメマス爆釣





4月22日(日曜日)

山の川、ダム湖になっている所日曜日・・・・特にどこに行こうか決めていなかったが、土曜日「雨のち虹」のかずゆきさんから良い型のアメマスをあげたとの情報があったので、お薦めの山の川に行くことにした。

途中花の写真を撮ったり、他の川の様子を見たりフラフラして、現地に着いたのは昼少し前。かずゆきさんと二人で高いところから魚の着き場を探すが、風が強くて波があり、よく解らない。

ここはご覧のようにちょっとしたダム湖のようになっており、良型のアメマスがいる。二人でインレット側からやってみるが、イマイチ反応がない。

風向きはちょっと不利になるが、ダムサイト側に移動して再挑戦。二人で交互にやってみるがアタリもない。

ランディングの様子、画像提供かずゆきさん
かずゆきさんの言う所に落として、深いうちはスローリトリーブ、浅くなるとファストリトリーブで魚を誘う。が、アタリは遠い。

しかし、半分諦めかけていた時、ゴンッとアタリ。即、アワセをくれる。グングンと引いた後フッと軽くなってしまった。リーダーとティペットの結束部分から切れている・・・「しまった!点検をしておくんだった」と悔やんでも後の祭り。

フックが外れるバラシならまだ少しは諦めもつくが、結束部分で切れるとは正真正銘のトホホである。情けない・・・・。


アメマス45cm、怒りの表情まあ、アタリがあったのだからと、気を取り直して向かい風にキャストを続けていると、ようやくヒット・・・・慎重に寄せて、フッキングの場所を確認するとガッチリ口の角に掛かっている。ここなら外れることは、まずない。

ちょっと余裕のランディングであった。グレートセッジを捉えたアメマスは45cm、よく太ったいいファイターだった。

かずゆきさんがデジカメで私のランディング風景を撮ってくれたので、久々に自分の釣りの様子を見ることが出来た。今回はいい所へガイドしてもらったし、画像をいただくし、お世話になりました。


4月25日(水曜日)

アメマス47cm、鯖のような背中この日は幸いなことに臨時休日。ウィークディに釣りが出来るのはめったにないチャンスである。日曜日に釣った所で、柳の下のドジョウならぬアメマスを狙って、前日からウキウキ。

昼から天気が悪くなる雰囲気だったので、午前中に楽しもうと朝早くから出掛ける。午前7時半に着くが、ウグイスの初音を録音したり、野草の撮影をして、結局始めたのは8時過ぎ。

事前に高い所から釣り場を見ておく。今日は風もあまりなく、湖底の様子が良く見える。砂の部分を見て思わず「おおッ、何だコリャ!」と声が出てしまった。50cmほどの魚がウヨウヨいる。ステイしている魚、クルージングしている魚と二通りに分かれている。


金色の口とえら、ブラウンみたいなアメマス53cm位置をしっかり頭に叩き込んでから、#6ロッドにインタミのシューティングヘッドをセットして、そろりそろりとウェーディングする。リーダーは2Xの12フィートほどである。

実は私は止水の釣りが苦手である。流れの中でウェットフライを操作し、魚を誘うのは好きだが、どうもリトリーブで誘うのは得意ではない。そのため、川でのウェットフライフィッシングの時よりリーダーを長めに取り、フライラインから離すようにしてみた。

一投目は手前から探るという定石通りちょっと近めに、先日のヒットフライであるグレートセッジをシュート・・・・二投目はフラットモノを引っ張り出して、一投目よりちょっと遠くにシュート。フラットモノの巻き癖を取る間、沈めてリトリーブを始める。


と、いきなりヒット!最初のアメマスは42cm。思えばこれが爆釣の始まりだった。

三匹目・・・ゴッツンと根掛かりのようなアタリの後、グイグイと持っていく強い引き。これは大きいと解ったので余分なシューティングラインを巻き取り、リールで対応する。寄せてみるとまるでブラウンのような色をした53cmのアメマスだった。


48cm、デカイ尾びれその後、ほぼ10分おきに40cm台中頃のアメマスが次々にヒット・・・・明らかに45cmを超えていないアメマスはその場で即リリース。大き目のアメマスや模様の面白いアメマスだけ画像に撮る、と言う私にとっては夢のような時間が続く・・・・。ヒットの度に「ホンマかいな?」--「ホンマやで!」 とおマヌケな自問自答。

しかし、せっかくのチャンスに呆けているのはもったいない。いつも止水の釣りで課題になるアワセの練習を思い立つ。私にはロッドを立ててアワセをくれる悪い癖があるので、アタリがあったらラインハンドを強く引いてアワセを取る練習をする。さらにロッドティップを水の中で下に押し付けるようにして、アワセを確実にする。

また、ヒットした魚を他の魚がいそうな所に行かせないように、ロッドワークも練習する。水がきれいに澄んでいるので、ヒットした魚の様子が良く見える。向いている方向からちょっとずらした方向に誘導し、水面で暴れさせないように寄せる。5、6匹釣った後、しばらくアタリが遠のいたので、岸に上がり缶コーヒーを飲みながら、デジカメの画像をのぞいてニヤニヤする。


ヒットフライしかし、何だか岸にいるのがもったいないような気がするので、また水の中に・・・・。小型のストーンフライがハッチを始めたようなので、黒いウィングを持ったフライを試す。またまたヒットが続く。フックをはずす時にアメマスの歯で指を怪我しても、全く気にならない。爆釣モードは麻酔効果もあるようだ。

これは「つ」を抜けるかもしれない。40cmオーバーの「つ抜き」とは豪勢な話である。しかし、釣った数がどうも一匹曖昧になっている。今、八つか九つか解らない。それなら十一釣れば間違いないだろう、と言うことであと二匹釣ったら納竿することに決め、結局11時半に目標達成。

家に帰ってヒットフライで数を確認するとやはり11匹釣っていた。画像右下のグリーンバットスカンクが一匹、その他のフライは二匹ずつあげたと記憶している。たった3時間半で40cmオーバー11匹とは私にとっては記録的な釣果になった。


野生のカタクリ結局、長さを測った魚は53cm、48cm、47cm、45cm二匹、44cm、42cmであった。その場でリリースした魚でも40cmを下る魚はいなかったと思う。バラシは一匹、アタリがあって乗せられなかったのが一匹、上出来である。

暖かい日差しの中、カタクリ、エゾエンゴサク、フキノトウ等の山野草、ウグイス、マガモ、オシドリ等の野鳥も見られ、山のきれいな水の中、思う存分アメマスの引きを楽しんで来た。課題のアワセも練習出来たし、本当に申し分のない一日だった。

この日の記憶があれば、坊主の10回や20回、平気で乗り越えられそうな気がする。




(注) 「ひとつ」から「ここのつ」までは「つ」の字がつくが、十(とお)になると「つ」が抜ける。つまり、二桁釣ること。

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