’01年4月4日〜6日 三連釣行





4日、スプリングクリーク

スプリングクリークようやく春めいた日が続くようになり、雪解けが進んだとは言え、この川はご覧のようにまだまだ雪が残っている。毎年、4月になるとここではニジッコのライズが見られ、他の川より一足早く楽しめる。いつもは#3を使うが、風が強いので#4ロッドを選択。

ここは泉を川源にしているので、年中安定した水温があり、この日もミッジ(ユスリカ)のハッチがあった。しかし、この場所でライズを観察していると捕食物は水面上のものではなく、水面直下の流下物のようである。ソフトハックルを使い、ライズの間隔を測ってフライを打ち込んでみるが、全く反応がない。フライを換え、打ち込む位置を変え、立つ位置を変え・・・といろいろ試してみたが、結局捕れなかった・・・。何が足りなかったのか解らないだけに悔しさも倍増する。

サビの入ったヤマメ後ろ髪引かれる思いで、別の場所に移動し、川を観察しているとポコッという吸い込みのようなライズがあった。
アップストリームで通常のウェットを試してみるが、反応がない・・・挙句の果てにフライが流れていると思われるすぐ隣でライズする始末である。これはフライのサイズが全く合っていないと判断。ソフトハックル#20に換え、よりナチュラルに流れるようにリーダーも5Xを2フィートほど付け足し、慎重にキャスト。

ライズのあった辺りをフライが流れるとフッとラインが止まる・・・ロッドを軽く立てると小気味良い引きが伝わってくる。寄せてみるとサビの残ったヤマメであった。と書くと簡単に釣れたように聞えるが、実はこの間約一時間かかっている。キャストしては次のライズが安定するまで待つ・・・これを繰り返していたので、こんなにかかってしまった。
今はニジマスが放流されているが、ここは元々ヤマメ川でその生き残りらしい。サイズはイマイチであったが、納得のいく一匹であった。 

ベイティス#20
その後、30cm足らずのニジッコを2匹ゲットするが、何とデジカメの電池切れで、画像を残せなかった。前日、チャージしたセットと未チャージのセットを間違って装填していたようである・・・トホホ・・・。
左の画像はコックフェザントにコパーワイヤのボディ、スターリングのハックルを持ったベイティスである。三匹ともこのフライにヒットしたのはミッジを食べていたためと思われる。でも、最初の場所でもこのフライを試している。どうしてあのライズを捕れなかったのだろう・・・・?

5日、十勝川水系河口付近

ゆったりとした流れ今日は昨日と一転して、#10のロッドを車に積み込んで出発である。狙いは河口付近のアメマス50UP。

デコボコの川原道を走っていると揺れまくり、缶コーヒーがこぼれるほどである。勇んで予定の場所に着いてみると、ものすごい風が吹きつのり、釣りをやるとか言う次元をはるかに超えている。車のドアが風に吹かれて開きにくいのである。水も茶色に濁っており、いくらFFバカの私でも降参である。

そこでバードウォッチングに切り替え、水鳥を観察して楽しむことにした。北帰行を控えた水鳥たちがこの付近で羽を休めている。白鳥、マガモ、コガモ、ヒシクイ、ホオジロガモ、マガン、キンクロハジロと色んな鳥がいる。写真を撮りまくり充分に楽しんで、次回のために川の様子を観察して終わり・・・ま、こういう時もあるさ・・・(実は悔しい!)



6日、日高山脈からの川

少し雪代が入っている川さて、三連釣行の最後はアメマスの釣れる、とある川。昨年暮れに入手した#5のバンブーの入魂をもくろんでの釣行である。ラインはフローティングのダブルテパーにタイプ4のシンキングを1mほど付け足して作ったシンクティップである。前にここに来た時、イマイチ沈んでいないなと感じていたので、この作戦である。私はリーダーにショットをかましたり、フライに鉛を巻くのは好きではないので、こういう風にラインで調整する。

最初、河口付近を狙うが風が強く、#5ロッドにシンクティップなので、距離が出ない・・・#6のシューティングタックルなら何とかなるが、ここは今日のタックルの場所ではない、と判断。ちょっと上流に移動する。

ここと思う所で、対岸に向かって打ち込み、メンディングを繰り返してフライ先行の形で流す。怪しそうな場所ではちょっとロッドを止めて様子をみる・・・これを繰り返して少しずつ遡って行く。途中アタリが一つあったが、予期していない所だったので、乗せられなかった。

まだ水量の少なかった頃、大きな岩が沈んでいるのを確認しておいた場所で流していると、ふと後ろに人の気配を感じた。振り向くと「雨のち虹」のかずゆきさんが、昼休みを利用して様子を見に来てくれている。とその時、ラインがちょっと重くなったので、反射的にアワセをくれる。どこをどう流れていたのかおよそしか解らず、このヒットは完全なマグレである。

アメマス40cmUP野太い引きで、ゴンゴンとロッドをバットから絞る。寄せてみると40cmは超えている。流れが強いので足元まで寄せてネットですくうのは時間がかかりそうである。また、下の段に落ちられるとコトである。そこでネットは使わず、岸に引き上げることにした。魚が泳ぐ勢いを利用して上手く一発で下流の岸に乗せることが出来た。


マグレでも釣れてくれれば、やっぱり嬉しい。写真を撮って、フライをはずそうとしたら、グリーンアクアマリンがない・・・完全に口の中に飲み込んでいた。完璧なフッキングである。よほどいい状態で流れていたのだろう。よそ見をしてロッドティップをふと下げた瞬間にあたったとは思えない。

ロッドティップを下げた瞬間・・・何かヒントがありそうな気がする。それとも単なる偶然か・・・・? その後、チンタラと釣り上がったが、この一匹だけだった。まあ、おニューのロッドに入魂も完了したので、良しとしよう。



と、今回の春の三連釣行はニ勝一敗・・・たった4匹が釣れただけだったが、私にとっては面白く、宿題もあり、バードウォッチングも楽しめた、満足の行く三日間だった。何と言っても河原をテクテク歩くのは気持ちがいい。


’00年12月3日 十勝川

釣行記メニュー

'01年4月22日&25日
アメマス爆釣


十勝の自然とフライフィッシング Menu

TOP

十勝の魚

My Fly Box

ウェットフライ入門

釣行記

写真と随筆

自然の中で

自然の音声

十勝歳時記

十勝川の四季

リンク
掲示板
おまけ
花鳥魚月

ご意見、ご感想は

flyman●octv.ne.jp

巡回ロボットによるメールアドレスサーチ防止のため「@」を「」に置き換えています。 お手数ですが、コピー&ペーストをしてアドレス中の「」を「@」に打ち直して送信して下さい。