「雨のち虹」のかずゆきさんに’01年から製作依頼をしてあった3番6フィートのバンブーが出来上がったので、受け取りに行き、その帰りに寄ることにしたのが、左の川。
ここはヤマメ、イワナが釣れる小さな流れ・・・年に一度はこの川に来る。あいにくの雨だが、新しいロッドの入魂にこの川を選んでみた。
河原でロッドを組み、#3のダブルテパーラインを通し、軽く振って調子を見てみる。フォルスでループを広くしたり、狭くしたり、ラインを長く出してみたりする。ループコントロールは申し分なく、長いラインもボールを投げるようにリストを閉じると、トルクのあるラインが伸びていく。柔らかいバンブーにありがちなラインの波打ちもほとんどおこらない。
さて、釣り味はどうかな、とシルバーマーチブラウンを結んで、イワナの着いていそうな所をアップで流してみる。しかし、前日に誰か入ったのか、出ない・・・。
ポイントを流しながら遡って行くが、真新しい釣り針の包装紙が落ちていた。餌師が入ったようで、大場所は全部空っぽ状態である。そこで、思い切って100mほど遡り、その部分から木が覆い被さって、釣りにくくなっている所から上流を再び釣ってみる。
アップで主流の脇に打ち込み、メンディングで流れに乗せる。ラインが一瞬止まったので、軽くロッドを立てる。一ヶ所でくねるように引くので、ヤマメかと思ったら、イワナだった。快い手応えがコルクを通して伝わる。これでこのロッドにも入魂完了。
イワナを数匹釣って、釣り味の良さを確認できたので、ダウンでのアタリに対するティップの反応を試してみることにした。
体を低くして、魚に見られないように大場所の上流に回りこみ、ロールキャストで対岸近くにフライを落とす。ラインとロッドを90度に保ちながら、流れを横切らせるとロッドティップが、クンと曲がる。
一呼吸置いてロッドを立てると向こうアワセで乗っているので、柔らかさもOKである。ピンピンのグラファイトでは、なかなかこうはいかない。
雨が強くなってきたので、ほんの3時間ほどであがったが、入魂は十分できたし、久しぶりにイワナの引きを楽しめた。
新しい道具を試すのは楽しいものである。私はいろんな人にロッド、リール、ネットを作ってもらったが、儲けを度外視して一生懸命に作られた道具を使えるのは、本当にありがたい。
このロッドもこれからオショロコマやイワナを釣る主力の一本として活躍してくれるだろうと思う。来月の知床が楽しみになった。
楽しみにしていた知床釣行ですが、'02年は7月30日に
虫垂炎の手術をしたため、中止となりました。(しかし、9月に雪辱)
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花鳥魚月 |
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