07年8月12日 13日 知床方面






この釣行記の枠がある写真はクリックすると大きな画像になります。

朝の川’07年最初の釣行記が知床になってしまった。別に釣りに行ってなかったわけではなく、どうも釣果がイマイチでUPできなかった。それなりに自分では楽しく釣りをしているが、やはり釣果がいいものでなければ、なかなかUPし辛い。

知床釣行もいつも釣果は小さなオショロコマやヤマメだが、自分の中での位置が違っている。最高のロケーションの中、開放感を楽しめるからである。

11日、午後7時過ぎに帯広を出発、途中ちょっと弟子屈に寄り道をして知床を目指す。天気予報は曇りとなっているが、知床に近づくにつれて、だんだんと霧が濃くなってきた。いつものテン場に着く頃には、時々雨が混じる天気である。

ちょっと大きめ
しかし、開けて12日霧は消え、薄雲の間から陽の光も差し込んでいる。パンを食べてゆっくり支度をして、川に入る。去年と同じ入渓点は、去年と同じように川霧に包まれて幻想的な雰囲気を醸し出している。

しかし、入渓者が増えたのか、魚の出はイマイチである。最初のポイントはうっちゃっておいて次のポイントに移動。しかし、足元に真新しい餌釣り用の針の包装紙が落ちている。どうやら餌師が魚を抜いているようである。

それでも、入渓点から離れていくにしたがって魚の濃さが上がっていく。今年も楽しい釣りが始まった。丸々太った大き目の魚が多く、流れの中でヒットするとけっこう楽しめる。またまたワンキャストワンキャッチが始まった。



日差しが強くなり、気温が上がってきたが、汗が噴出すと言うほどではない。この日、太平洋高気圧が異常に頑張って北海道も猛暑日になる所が多かった。しかし、ここ知床は別で、川の中で魚と遊んでいると全然暑さが感じられない。

川に浸かっていると体温が下がり、ちょうどいいほどである。河原で休憩する時はご覧のように足を川に浸けていると涼しく、川風に吹かれると日差しの強さも気にならない。

ただ、虫の多さには少々閉口した。アッと言う間にブヨに数箇所をやられ、アブにもやられた。虫除けスプレーもあまり効かず、ちょっと油断をすると刺されている。こればっかりは税金と思って諦めるしかないか・・・・。


夕焼けの川
昼過ぎまで楽しんで、遅い昼ごはんを食べる。軽く午睡を取り、夕方の川に備える。二本目の川はいつもイブニングを楽しみにしている。しかし、移動中に橋の上からチェックした時、二人の餌師が入っていた。腰に魚籠を下げ、キープしている。

3時半に活動再開。しかし、やはり抜かれているのか、入渓点の上下近い所は反応がよくない。イブニングになればと期待するが、雨のようなライズもなく、昼にやっているのと変わらない程度の出しかなかった。

午前中の川もこの川も、入りやすい所は全部抜かれているようで、少々移動しないとならなくなっている。しかし、イブニングはあまり奥まで進んでやると帰りが危険になるので、近場でしなければならない。またいい所を探さないと・・・


降るような星空、天の川がくっきり見える晩ご飯を食べて一休み。知床のもう一つの楽しみ、ペルセウス流星群がある。夕焼けが保証してくれたように、いい天気である。

星座は解るほうだが、見える星が多すぎてパッと星座線が出てこないほどである。一応、赤道儀と一眼レフを持ってきていたので、火球レベルの流星を期待していた。しかし、眼視で捉えることが出来ても、写真に写るほどの大きな流星は飛ばなかった。

しかし、この天の川は一見に値する。この画像は5分ほどの露出をかけているが、目で見た感じもこんなものである。澄んだ空気と光害のない空は本当に美しい。虫除けスプレーをかけていたが、それでも何箇所かやられた。それさえなければ、もっと外で眺めていたい星空であった。



原生林の中を流れる川13日明け方、寒さで目が覚める。Tシャツだけでは寒いので、長袖を着てもう一度寝る。7時前に起きて朝食。今日も天気が良さそうだ。

テン場から予定の場所に移動し、入渓。しかし、やはり入渓点近くは出が悪い。離れていくとまた出がよくなってきた。とある深みでは正体不明の大物がライズ。尺ヤマメか?それとも尺オショロか?

何度か流したが、反応がない。もう諦めてリトリーブしていると、ゴンッと来た。しかし、その直後、ジャンプ一発でバラシ。完全に水面から出た魚体を見ると40cm弱はあった。オレンジが強く、どうもオショロコマのようである。なんとも悔しいバラシであった。



ヤマメとオショロコマの背中この日も道内は温度が上がり、連続真夏日だった。しかし、川は涼しく、休み休み釣りをしていると、全然暑さを感じない。

木陰で休みながら、手前の深みを座ったままで釣る。面白いようにポンポンと魚が反応する。イケスを作って魚を上から撮ってみようと思い立つ。川縁を掘ると手が冷たくて痺れてくる。

オショロコマは同じ場所で釣ってもご覧のように魚体によって模様が違っている。魚体自体の色もかなり差があり、着いている場所の違いがもろに出ているようである。


おなかが膨れている昼過ぎまで十分に楽しんで帰途に着く。今年は温度が高かったせいか、虫が多く、人間は刺されて大変だったが、魚は豊富な餌でよく太り、サイズも良かった。ご覧のように、何を食べたんだと思うほどお腹が膨れた魚が多かった。

ただ、聖地と思っていたこの付近も入渓点近くはだんだんと荒れ、来年以降はちょっと考えなくてはならなくなってきているようだ。

しかし、今年バラした大物が来年の楽しみになった。今まで、あんなのは見たことがない。いる、ということが解っただけでも楽しみが出来た。

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