大アルカナ22

タロットカード78枚の解釈について

 タロット78枚の意味する所を学ぶのは、タロットを扱う人間が生涯を通して行う作業である。一生涯の内に、タロットの意味を全て会得したと言う事には、絶対にならないと考えても良いだろう。学べば学ぶ程に奥が深く、底が尽きない。自分が経験する様々な事柄が結び付き、新たな知恵が居場所を見つける。勿論何年も学びつづければ、いずれ高度なまでに習熟するに至るだろうが、それは決して完成ではない。それ程までにタロットを学ぶと言うことは、途方も作業なのだ。
 しかしそれが魅力だとも言える。タロットはそれに携わる人々に、生涯飽きることの無い程のテーマを供給してくれる。タロットに魅力を感じる人は、そのテーマの源泉から流れ出る神秘の水を、生涯に渡って汲み続けることになる。
 これ程までに深く途方も無い知識を、たかだか4、500ページの紙面で完全に解説出来るはずは無い。決してそう期待しては行けない。
 そもそも解説書とは、タロットの全てを教えてくれるものでは無く、これからの付き合うことになる不可思議なモノについて、簡単な紹介をしてくれるだけなのだ。その後は本人の興味だけが頼みとなる。
 解説書を書いた人物達も、長い年月と少なくない研究費、そして多大な労力を使ってやっと書籍を著すだけの知識・技術・経験を得たのである。その知識を四、五千円で購入した書籍を読むことで得られると思うのは甘い。その書籍を読むことで、著者が長年の研究の末に得た知識の一部でも得られるのであれば、それは親切過ぎる程だろう。
 タロットに限ったことでは無いが、解説書や関連書籍を何冊も読んだところでタロットに習熟したことにはならない。結局は自分が学び、実感したことが自分自身に有効な知識・技術・経験となるのである。勿論多くの書籍を買い集め、それを読むと言う労力は重要な学習である。

 これからタロットカード78枚を、幾つかの手法を用いて解説をして行こう。
 1枚のカードに対して、カードそのものの性質を分析していく手法。象徴をクローズアップして分析していく手法。性質を感覚的に解釈するために詩的な表現を用いる手法。カードの繋がりを物語として語る手法等である。
 しかし、いずれを取っても常葉 了が現在まで学んだ結果であり、それが必ずしも他の人に通用するとは限らない。
 また、常葉もまだまだ未熟。発展途上故に、今後の研鑚の後に、考え方が変わって行く可能性も多分にあるだろう。
 ここに書かれる事は、参考にはなるかも知れないが、、やはり最後には自分の解釈を作り上げて頂きたいと思う。

 タロットを学ぶことは本当に大変なことだと思っている。しかし同時に、とても魅力的な作業でもある。
 タロットの研究をライフワークとして受け入れる人々に、同学の士として多大なエールを贈りたい。

大アルカナ

各カードにA・B・C三つの解説を用意する予定です。

THE FOOL
『愚者』
Aタイプ

Bタイプ
Cタイプ

T
 THE MAGICIAN
『魔術師』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
U
 THE HIGH PRIESTESS
『女教皇』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
V
THE EMPRESS
『女帝』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
W
THE EMPEROR
『皇帝』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
X
THE HIEROPHANT
『法王』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
Y
THE LOVERS
『恋人達』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
Z
THE CHARIOT
『戦車』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
[
STRENGTH
『剛毅』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
\
THE HERMIT
『隠者』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
]
WHEEL of FORTUNE
『運命の輪』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
]T
JUSTICE
『正義』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
]U
THE HANGED MAN
『吊るし人』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
]V
DEATH
『死』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
]W
TEMPERANCE
『節制』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
]X
THE DEVIL
『悪魔』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
]Y
THE TOWER
『塔』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
]Z
THE STAR
『星』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
][
THE MOON
『月』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
]\
THE SUN
『太陽』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
]]
JUDGEMENT
『審判』
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
]]T
THE WORLD
『世界』
NEWAタイプ
Bタイプ
Cタイプ

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